「中学史上最速」男と投げ合った右腕が成長/注目の高校球児

西日本スポーツ

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」―。今回は昨秋の県大会、今夏の独自大会をいずれも制した長崎・大崎の坂本安司(2年)をピックアップします。中3時に出場した全国中学校大会では「中学最速右腕」と投げ合った経験もあり、躍進著しい同校のエースの系譜を継ぐ好右腕だ。

■投手・2年

 昨秋に続き、今夏の独自大会でも長崎を制した大崎。主戦だった田中駿佑(3年)を目当てに取材した際に、清水央彦監督が「来年面白くなる投手がいますよ」と紹介してくれたのが、1学年下の坂本だ。他校がうらやむようなブルペンでのそろい踏みだった。

 昨秋に見た際は特筆すべき印象はなかったが、今夏は成長に目を見張らされた。長崎総合科学大付との練習試合では7回を2安打無失点。8三振を奪った。左打者の外角低めに3球続け、しかも直球と変化球を投げ分ける制球の良さが光った。

 冬場の投げ込みで制球力を養った。通常の硬式球より重い球で15球投げて負荷をかけ、次に腕がよく振れる軽い球で15球、さらに「腕を振る感覚」を保って通常の硬式球で15球。計45球を全力投球した後に、8割の力で105球投げる。

 45球プラス105球の「150球投球」をこなし、指先の感覚が良くなったという。さらに50回のシャドーピッチングでフォームを固めた。日野中時代からバッテリーを組む調祐李(2年)とつくり上げたテンポの良さも制球力と並ぶ武器だ。

 「(調は)テンポがいい。キャッチングの後にすぐ返球してくれるし、投球パターンも互いに分かっている。グラブの中で自分の投げたい球種の握りにしたら、同じ球種のサインが出る。だから、すぐにテンポ良く投げられます」

 中3時に出場した全国中学校大会では優勝した高知中と2回戦で対戦。0―2で惜敗したが、「日本中学史上最速」とされる150キロをマークし、来秋ドラフトの有力候補の高知・森木大智と投げ合った。坂本と調の経験値は全国レベルだ。

 先輩の田中がほぼ投げ切った今夏の独自大会で、鹿町工との決勝は坂本が先発。本調子ではなかったが、清水監督直伝のカットボールを軸に6回無失点と力投した。「しっかり準備し、接戦を勝ち抜きたい」。コロナ禍が続く中でも、甲子園への道を見据えている。

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング