3試合連続無安打ソフトバンク柳田の心を癒やすもの

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク4-2オリックス(27日、ペイペイドーム)

 取りこぼすことなく、きっちり3連勝だ。先発笠谷が5回1失点と「プロ一」とも言える最高の投球を演じると、その後は板東、森がリードを守り切り、がっちり首位をキープした。

 それにしてもオリックスさまさまだ。今季はまだ9試合も対戦を残すというのに、27日の勝利で13勝2敗となり、早くも7年連続のカード勝ち越しが決定した。先日も少し触れたが、貯金11はそのままチームの今季貯金につながっており、大の「お得意様」相手に三つ白星を並べられたことは大きい。

 チームはこれで今季3度目の5連勝だ。貯金も今季最多と着実に積み重ねていく現状に、工藤監督も手応えを感じ取っているのではなかろうか。「この三つはいい形で勝つことができた」。試合後のコメントからも充実度が伝わってくる。

 そんなチーム状況の中、きっと「穏やかな心」ではいられなかっただろうなと思えたのが、主砲の柳田だ。今回のオリックス3連戦はいずれもノーヒット。3試合連続無安打は今季初と、珍しく快音を響かすことができなかった。

 もちろん、いいところがなかったわけじゃない。25日の初戦は3打席目に記録した犠飛が、そのまま決勝点になった。ここまで11度の勝利打点は日本ハム中田と並んでリーグトップタイと、主砲としての働きをしっかり果たしている。

 ただ、疲れはたまっていることだろう。何せ、昨季は左脚の故障で38試合の出場にとどまるなど、シーズンの大半を棒に振った男だ。だからこそ、首脳陣は再発、あるいは故障離脱を恐れ、7月後半から週に1度の「DHデー」を設けるなどして最善を尽くしている。

 工藤監督も「トレーナーから足が張っていたり、首が張っていたり、と(報告が)あった」と明かしていたから、万全な状態にはほど遠いに違いない。そんな中でも試合に出続け、結果を出し続けなければならない立場だからこそ、この3連戦は自身の成績に悔しさしか残ってないはずだ。

 そんな柳田を救うのは、やはりチームの勝利以外にないだろう。この3連戦はいつもの鳴りは影を潜めたが、チームの連勝が不満を抱えるであろう心を癒やす。きょう28日からは対戦相手も日本ハムに変わる。心機一転、いつものように大暴れして、チームを勝利に導く柳田の姿が目に浮かぶ。 (石田泰隆)

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