やっぱり頼りになる…工藤監督「あそこで打つところが素晴らしい」、4試合連続4番

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク3-0日本ハム(29日、ペイペイドーム)

 勝利を大きく引き寄せる千金打を放ったグラシアルは、分厚い胸を張って笑みを浮かべた。リードは1点。緊迫した展開で迎えた8回無死一塁だ。日本ハムの玉井がフルカウントから投じた甘い真ん中付近の真っすぐを捉えた。鋭いライナー性の打球は、左中間をきれいに真っ二つに割る適時二塁打に。「バットの先だったが、いいところに飛んでくれた」とうなずいた。

 相手守備陣の1イニング2失策などで転がり込んだ3回の1点以降は、尻上がりに調子を上げていく有原の前に、得点できなかった。スコアボードに「0」が並んでいく。最少得点差で進む試合に力強くピリオドを打ち込んだ。「投手陣がずっと無失点で投げてくれていたし、いい追加点になったね」と納得顔だ。

 18日ロッテ戦(ZOZOマリン)から1軍に合流後、着実に調子を上げチームに貢献し続けている。前日28日の日本ハム戦の決勝打を含め、まだ3試合とはいえ、これまで打点を挙げた試合ではチームは全て勝利している。工藤監督も「(8回は先頭の)柳田君が四球で出て長打が出れば1点という場面。あそこで打つところが素晴らしい」と、4試合連続で4番に据える助っ人をたたえた。

 来日3年目に起こった新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、観客動員は現在も5000人の上限が設けられている。自身はコロナ禍で再来日が遅れたこともあり、無観客試合の時期を経験していない。それだけに過去2シーズンと異なる情景にまだ戸惑いはあるようで「お客さんの、多い少ないは感じるね」と口にしたこともある。

 それでも「声援してくれるファンの前でプレーすることは選手の役割。100パーセントの力で試合に臨むことは、何も変わらない」。29日は「タカガールデー」と銘打たれた恒例のイベント日。例年ならばピンク色に染まった超満員の中で、大歓声に包まれての一打だっただろうが、グラシアルにとって人数はプレーに関係ないのだろう。常に全開で戦う男が、白星街道を突き進む工藤ホークスをけん引している。(山田孝人)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ