先制許すも11分で3得点「奪い返し」がポイント…J2北九州が逆転で9連勝

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J2第15節 北九州3-2千葉(29日・ミクニワールドスタジアム北九州)

 ギラヴァンツ北九州は29日、ホームで千葉に3-2で逆転勝ちし、J2九州勢新記録の9連勝。勝ち点を34に伸ばした。V・ファーレン長崎はホームで大宮を1-0で破り、3連勝。勝ち点35とした。首位長崎と2位北九州は依然1差。激しい争いは、なおも続きそうだ。

 絶好調の北九州は少々の劣勢も苦にしない。2試合続けて先制されたが、前半28分、ボランチの高橋大が得意の左足での強烈なミドルを決めて追いつくと、7分後には新垣の左足弾で勝ち越した。同39分にはスルーパスに反応したディサロがチーム3点目。九州勢の連勝記録を更新する9連勝に、ディサロは「苦しい展開でも勝ちきれるのが今の粘り強さ。なかなかこんなことは味わえない」と誇った。

 総得点はリーグトップの28。昨年から11人全員でパスをつなぐ攻撃練習を毎週1回行い、全員で攻撃のイメージを共有できている強みが劣勢でも動揺しない自信を生んでいる。今回も1点を追う同20分すぎの飲水タイム時にチームで話し合い、中央に寄っていたパスをサイドにも展開するよう修正。千葉の堅守を崩して2連続ゴールを生むと、相手が前がかりになってきたのを見逃さなかった岡村がディサロにスルーパスを通して3点目につなげた。

 小林監督にとって、J2清水をJ1昇格へ導いた2016年以来の9連勝。過去に大分や山形、徳島でも昇格を経験しているが「選手が状況に応じて狙いどころや立ち位置を変えるのは素晴らしい」と北九州の対応力に目を丸くする。特に絶賛するのがフォア・ザ・チームの精神。誰かがボールを取られても、2人がかりで奪い返して敵陣で攻撃をつなげている。

 年間42試合の長丁場は前節で3分の1を終えたばかり。チーム最多9得点のディサロが「謙虚におごらずチャレンジャーでありたい」と語るように、快進撃にも浮足立つ選手はいない。その姿勢に百戦錬磨の指揮官は手応えを感じる。「全員がチームの一員として足を止めず最後までハードワークをできている。その点はどこのチームでも上昇しているときに共通している」。謙虚であり続ければ、北九州のJ1初昇格は現実味を帯びてくる。(末継智章)

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