4失点直後の7回もエース千賀続投、ソフトバンク工藤監督が口にした期待

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆オリックス5-0ソフトバンク(1日、京セラドーム大阪)

 今季3度目となった剛腕対決の均衡が破れたのは6回。千賀が突如、乱れた。先頭大城、西野に連続四球を与えると、続く中川の絶妙なバントは三塁線へ転がる内野安打になる。無死満塁でリーグ首位打者の吉田正に打席が回る。エースと4番。意地のぶつかり合いとなった勝負で、153キロを乾いた衝撃音とともに中前へはじき返された。オリックス山本より先に、2点を失った。

 その後、2死までこぎ着けながら、この回2度目の連続四球を与え押し出しでさらに失点。「今日のような試合展開で、先制点を与えてしまったということが、一番の反省。試合を壊してしまい申し訳ない」。投手戦における先制点の重さを身に染みて知っているからこそ自責の念に駆られた。

 リードを許し球数も100球に達しながら7回のマウンドにも送り出されたのは、工藤監督の「ピシッと抑えて、来週につなげてほしかった」という期待から。だが、7回も先頭をストレートの四球で歩かすと、2死一塁で吉田正に右中間を破られる適時二塁打で返り討ちに遭い、ここで降板となった。

 6回2/3を被安打5、6与四球、4失点。7回のマウンドには今季4度立ちながら、うち3度はイニング途中での降板と、またも“壁”を越えられず3敗目を喫した。「彼が(マウンドに)上がったら、代えるときは負けるとき」。指揮官は1週間の初戦の勝ち負けを、千賀に託している。

 その右腕が与えた6四球のうち、五つまでストライクを一つも取れないストレートで出した。工藤監督の目には「バランスを崩して、力んで、感覚がずれたように見えた」という。イニングの先頭に与えた二つを含み、4失点のうち生還した3人は四球で与えた走者。自らの手で首を絞めた。「エースの責任感の中で1週間を過ごしてほしい」。指揮官はもがく右腕に、チームを背負う者としての自覚を促した。 (鎌田真一郎)

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