「熟男」ムネリン、西岡にファンとの「夜ラン」お誘い BC栃木に世界一の二遊間

西日本スポーツ 森 淳

 野球の独立リーグ、ルートインBCリーグ栃木に入団した川崎宗則内野手(39)と、栃木との契約を更新した西岡剛内野手(36)が7日、栃木県小山市で記者会見を行った。多くの報道陣を集めた会見は漫才さながら、息の合った掛け合いで進行。席上で川崎はファンを巻き込んだ企画も提案した。川崎の発言を聞きつけた栃木・宇都宮名物ギョーザ団体が、チームへのギョーザ提供を申し出ていることも判明。にわかに周囲が騒がしくなってきた。

 栃木県小山市のホテルに約40社、70人の報道陣が集まった。ずらり並んだカメラの前で自己紹介。「皆さん、こんにちは。入団することになりました川崎宗則です。よろしくお願いします」。続きを待つ空気の中でマイクを置き、隣の西岡がズッコケる。どこか構えていた場を変え、栃木・川崎のショーが幕を開けた。

 2018年3月にソフトバンクを退団し昨年、台湾・味全でコーチを兼ね現役復帰した。今季は契約に至らず、独自にトレーニングを継続。来季台湾での現役続行を目指す上でプレー機会を望む中、古巣ソフトバンクでコーチ歴があり、現在は栃木の関連会社に籍を置く五十嵐章人氏に誘われた。

 後押しは昨季、阪神から栃木へ移った盟友・西岡の声。入団の決め手を「ギョーザがうまいと言いたいとこですけど…」とした上で「西岡選手のプレゼンが良かった」と言った。環境はもちろん、食事、レジャー…土地に興味を持った。そして、こうも言った。「彼も挑戦をやめない。怖いけど。2人ともビビリで。それも剛と僕の共通点。僕は台湾、彼はNPB(プロ野球)を目指す。これも運命。大事にしたい」

 06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝き、08年北京五輪でも組んだ二遊間コンビ。20代だった当時とは違うが「若干ジュクってますが『熟男』のプレーを見せたい」と造語で意気込む。西岡いわく「WBCでもセカンド、ショートで守ってて会話ないんですよ。目の合図で分かる。感覚で分かり合える、数少ない人」という間柄だ。

 川崎は独自トレの習慣の一つ、夜間ランニングに西岡を誘うという。会見中、場所として本拠地球場の隣の陸上競技場を挙げると「皆さん、ぜひ『夜ラン』を」と突然ファンを誘いだした。西岡が「ホンマに集まりますよ?」と戸惑っても「いいよ。行こうよ」とお構いなし。球団に「ぜひやりましょう。もう企画が決まりました。どんどんやります」とまくし立てた。

 早くも地元も動きだした。8月下旬に練習参加した際、入団の判断材料を「ギョーザがおいしいか」と冗談めかしたことに、ギョーザ協同組合「宇都宮餃子会」が反応。栃木の練習施設へ、熱々ギョーザを届けると申し出ているという。

 栃木・川崎のデビュー戦は13日、本拠地で行われる試合の予定。寺内監督は西岡との同時スタメン起用を描き、そこで「世界一の二遊間」が再現されそうだが、会見後に小山市内の練習施設で約2時間、汗を流し、さらりとコンビは復活した。目標は「とにかく明日からいい動きをする。早くプレーして思い切り野球を楽しみたい」と川崎。BCリーグの残り日程はプレーオフも含め長くて約1カ月半ながら“波紋”が広がるには十分そうだ。 (森 淳)

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