復帰即スタメン、無安打も…ソフトバンクに見えた「デスパイネ効果」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆楽天0-2ソフトバンク(8日、楽天生命パーク宮城)

 約2週間ぶりに戻ってきた盟友の復帰をどでかいアーチで祝った。1点リードの5回2死、グラシアルが辛島の真っすぐを完璧に捉えた。打った瞬間それと分かる打球は左中間スタンド中段まで届いた。「バットの芯でしっかり捉えられた。千賀もいい投球をしているし、いい追加点になった」。9月に入って早くも5本目の一発は貴重な追加点となる7号ソロで「キューバコンビ」の復活に花を添えた。

 「デスパ効果」はこれだけではなかった。5番指名打者で昇格即スタメン出場したデスパイネの第2打席。両チーム無得点の4回無死一、二塁で辛島の前に2球で追い込まれたものの、百戦錬磨の男は慌てなかった。低めへの誘い球を冷静に見極めて四球を選び、好機を拡大。続く栗原の先制打を呼び込んだ。

 8回には鋭い打球を三塁手の鈴木大に好捕されるなど、この日は3打数無安打に終わったが、存在感をしっかりと示した。工藤監督は「打つだけでなく、四球も相手にどれだけプレッシャーがかかるか、というところもある。しっかりつないでくれた」と高く評価。4試合連続で4番に起用していたグラシアルをこの日は2番に置くなど、打線の厚みも増した。

 コロナ禍で再来日が遅れ、満足な練習も積めなかった。8月中旬に1軍昇格し3試合に出場したが、左膝違和感で8月26日に出場登録を抹消された。それでもデスパイネは下を向かなかった。6日後の9月1日には2軍戦に出場。5日までの5試合に全て出場し、計14打数10安打、打率7割1分4厘をマークした。4日には左翼を守り、状態に問題がないこともアピール。明るい表情で試合中のベンチも盛り上げた。

 2位ロッテとの前カードで3連敗し、0・5ゲーム差まで迫られたチームがまずは苦境を一つ乗り越えた。昨季、打線を引っ張ったデスパイネ、グラシアルの「キューバコンビ」の再結成が、優勝争いを抜け出す大きなピースとなりうる。 (長浜幸治)

 6番に入った栗原が貴重な先制点をもたらした。互いに無得点で迎えた4回。柳田、中村晃の連打とデスパイネの四球でつかんだ無死満塁の好機で、2ボール1ストライクから左腕辛島の外角チェンジアップを中前で弾ませ、三走を生還させた。「(2回の)前のチャンスで打ち取られていたので、打てて良かった」。無死一、二塁の好機だった第1打席は一ゴロで得点につなげられなかっただけに、胸をなでおろした。

 プロ6年目で初の開幕スタメンを果たした今季、チームでは柳田と2人だけ全試合先発出場を続けている。8月23日のロッテ戦では9号2ラン、同28日の日本ハム戦では10、11号と1試合2発を放ってともに勝利に貢献したが、タイムリー安打となれば同20日のロッテ戦以来16試合ぶり。「初めてずっとここまで出続けて、体の疲労だったりを感じている部分もあると思う」と心配しながらも起用を続ける工藤監督の思いに、連敗ストップにつながる一打で応えた。

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