ムネリン独立リーグ入りの背景 BC栃木の願い

西日本スポーツ 森 淳

 福岡ソフトバンクなどで活躍した川崎宗則内野手(39)が独立リーグ、ルートインBCリーグ栃木入りした。今季契約に至らなかった台湾での現役続行を目指し、所属のないままプレー機会を模索した中での入団。栃木の獲得の背景や思惑を聞いた。

 栃木はBC参入3年目の昨季初優勝。阪神を退団した西岡が加入していた。その前年には巨人退団の村田(現巨人2軍野手総合コーチ)が在籍するなど、プロ野球で実績とネームバリューのある選手の獲得が続く。

 栃木には親会社で人材派遣・紹介業のエイジェックの関連事業でもある社会人チームや女子チームがあり、その指導者を含め、プロ出身者を多く抱える。「15、16人ぐらいいる。その意味でのネットワークは他球団さんの数倍では」とは栃木の江部達也社長。今回はソフトバンクでコーチ歴のある五十嵐章人氏が、かねて川崎とコンタクトを取っていた。

 寺内監督は、8月下旬に川崎が練習参加した時を「たくさんの選手が目を輝かせ、自然と近くに行き、話を聞いていた」と振り返る。選手、チームの手本としてはもちろん営業面でも期待は大きい。江部社長によると売上高はスポンサー収入が6割、チケット代やグッズなどの興行収入が3割~3割5分で、残りがイベントやファンクラブ収入。BCの他球団も傾向は同じという。

 今季はコロナ禍で試合数が減り、開幕当初は無観客。スポンサーの露出機会をできるだけ減少させないよう、一時有料化したインターネット中継も無料に戻すなど試行錯誤してきた。

 そうした中の川崎加入。「栃木だけでなく福岡、全国のファンに見ていただける。なかなかない。(西岡と)WBCで世界一になった時の二遊間ですから」と同社長。7日の西岡との合同会見に集まった報道陣約40社、70人は、球団によると村田の入団会見に次ぐ規模という。グッズも今週中に発売予定だ。

 川崎の発言に地元団体が反応し、チームへのギョーザ提供を申し出るなど、反響も早い。球団は川崎のメディア、イベント出演など入団前に決まっていた仕事は尊重する方針。一方で、球場でのイベントには優先的に起用したい考えだという。 (森 淳)

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