もったいないワンプレー 達川氏は金言「打球処理と男子トイレは一歩前へ」

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク4-2西武(11日、ペイペイドーム)

 最後は左翼手栗原が三塁側のコカ・コーラシートに飛び込みそうな飛球を好捕し、試合を締めた。これでチームは前カードの楽天戦から4連勝。貯金は今季最多の15となった。「しっかり勝てたのが何より大きい」。前夜(10日)の長時間の試合から移動試合を乗り越えての勝利に、工藤監督も安堵(あんど)していた。

 それにしても、勝利を手に意気揚々と自軍ベンチへ引き揚げてきた選手の顔ぶれはフレッシュだった。代走からの出場となった26歳の真砂を先頭に25歳の上林→24歳の栗原。30歳の中村晃を挟んで22歳の川瀬→27歳の牧原→24歳の周東と20代が続いた。若手野手は確実に経験値を高めている。

 中でも、個人的に目がいくのはやはり、今宮の代役として試合に出続ける川瀬だ。言うまでもなく、遊撃手は内野の要。そんな大事なポジションを、今宮の離脱後はチーム20試合中17試合で遊撃の先発を任されている。誰よりも守備力を評価されてのことだろう。

 川瀬にとっては「鬼の居ぬ間」ではないが、レギュラー取りのチャンスが毎日転がっているような状況でもある。もちろん、越えなければならないヤマはとてつもなく高いのだが、常に攻めの姿勢を持ち続けなければ分厚い壁も破れまい。

 別にミスではないのだが、この日の試合で「実にもったいない」と思えるプレーが4回1死一塁の守備であった。相手5番森が二塁ベース寄りに守っていた川瀬のほぼ正面に打球を飛ばした場面。おあつらえ向きの遊ゴロ併殺打コースだったが、二塁手周東との間で二塁封殺しか奪えず。打者走者を生かしてしまった。

 打球が強かっただけに、マウンドのムーアからしてみれば併殺打がほしかったところだろう。見方によっては周東が若干一塁寄りに守っており、二塁ベースへの入りが遅れた感も拭えないが、川瀬も大事に待って捕ってしまったことで、コンマ数秒の遅れが出た。

 結局、ここで併殺打を奪えなかったことが、続くメヒアの同点2ランにつながってしまった。記録に残らないミスというと酷だが、チームにとっては痛い「併殺崩れ」となった。

 この場面をコミカルに指摘していたのが、この日の試合中継の副音声で解説していた達川前ヘッドコーチだ。「打球処理と男子トイレは一歩前へ」。男子トイレの件は下がりすぎると周囲に飛び散るから、前に出ろということだろう。守備も同じ。一歩前へ。前ヘッドの目にももったいないプレーに映ったということだ。 (石田泰隆)

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