開幕から2軍暮らし続く内川聖一が胸中激白「受け止めて頑張りたい」

西日本スポーツ 喜瀬 雅則

 ◆ウエスタン・リーグ 阪神1-5ソフトバンク(12日、鳴尾浜)

 現役最多の通算安打2171本を誇るバットマンにすれば、朝飯前だったかもしれない。同点の5回1死三塁。求められるのは、確実に三走を本塁へ迎え入れること。阪神・呂の6球目、外角145キロ直球を内川は楽々と中犠飛を打ち上げた。

 「打てるところで、打てるようにしておきたいんです。試合の中で僕らは、適当なことは絶対にできませんから」

 6月の練習試合で21打数1安打の大不振に陥って、開幕は2軍でスタート。そこから2カ月、ウエスタンでの打率は3割5分3厘のハイアベレージ。それでも、1軍からお呼びはかからない。

 栗原ら若手の台頭、コロナ禍で来日が遅れたデスパイネグラシアルのキューバ勢も好調だ。2軍には同じ右打者のバレンティンも控え、競争は激化。「1軍の座にふさわしくないということ。それはしょうがないですし、どうしようもない」と、あえて自らの立場を厳しく“論評”した。

 「今、ここで気持ちを切って、中途半端にやると、後悔するときがあると思うんです。自分は野球に対して失礼のないようにしたいんです。そうしないと、今までやってきたことが、終わってしまうことになる。こういう経験がきっと、プラスになるときがある。そう信じてやりたいです」

 小川2軍監督は「若い選手に見られている。2軍では、長谷川も中村晃も内川も、それを意識して、きちっとやってくれる。お手本になる。それがホークスの伝統」と38歳の“ひたむきさ”を評価する。数々の栄光も修羅場も経験してきたプロ20年目。「目の前のことを、自分で受け止めて頑張りたい」と誓った『内川聖一』の存在が、きっと必要になる日が、来るはずだ。(喜瀬雅則)

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