腹部に打球受けてもローテ外れず ソフトバンク武田「根性で」つかんだ白星

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク8-4西武(12日、ペイペイドーム)

 2勝目を手に入れてお立ち台に立った武田は、鷹の祭典初日のマウンドに臨む前の胸の内を明かした。「前回はボールを(自らの腹部に)食らってしまったけど、根性で絶対投げたいと思っていた」。アクシデントに見舞われてから中6日。先発としてローテーションを外れることなく仕事をまっとうした。

 好相性の西武打線に対し、大量の援護も受け、伸び伸びとした投球を披露。「真っすぐがよかった」と最速152キロの微妙に変化するファストボールの威力に比例し、フォークが有効だった。奪った7三振のうち5個がその落ちるボールだった。

 5回に高木、6回には栗山、山川に計3本のソロを浴びたものの、6回2/3を投げて3失点。「ホームランは余計だったけど、いい感じで投げられた」と自らの97球を振り返った右腕は、西武との通算成績を16勝3敗とした。

 1週間前、5日のロッテ戦はグラウンド上でもん絶した。中村奨の強烈なライナーが腹部を直撃。そんなアクシデントに襲われながらもセンスが光った。目の前のボールを拾い上げると、体を投げ出しながら見事に一塁へ送球しアウトを一つ奪った。そのまま倒れ込むと一時的に呼吸がしにくい状態に陥ったが、そんな極限状態でも瞬時に体を操れる能力が備わっている。

 患部は腫れ上がっていたが診断結果は打撲。「骨には当たらなかった」と、不幸中の幸いだった。登板翌日から練習に参加し調整を続け、「痛みがゼロじゃないけど、そんなことは言っていられない」と周囲の不安を一掃して臨んだマウンドだった。

 チームは今季4度目の5連勝。しかも先発投手に5試合連続で白星が付いたのは今季初めて。武田は先発陣の思いを代弁した。「野手、中継ぎの皆さん、たくさんの支えがあっての結果。もっと長いイニングを投げたい」。投打がかみ合い、白星を重ねるチームに漂う雰囲気の良さがにじみ出ていた。 (鎌田真一郎)

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