首位死守ソフトバンクに新たな懸念 再び現れた“天敵”と10月も対戦か

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆日本ハム3-2ソフトバンク(15日、札幌ドーム)

 一発攻勢での反撃もわずかに及ばなかった。3点を追う9回。ここまで快音がなかった柳田が2番手宮西に襲いかかった。高めの直球を中越えに運ぶ23号ソロ。それでも試合後は「千賀を勝たせてあげたかった。もっと早い回から点を取れれば」と唇をかんだ。

 1死後には「左腕キラー」の川島も続いた。代打で登場すると初球の内角直球を巧みに捉え、左翼席へ打ち込む4号ソロ。リーグトップのチーム本塁打を91本に伸ばして1点差としたが、グラシアルは一飛に倒れ、最後は代打松田宣の空振り三振で力尽きた。

 最後に意地を見せた打線は、日中でも気温は20度台前半の札幌で8回まで「寒風」にさらされていた。4連敗を喫した2018年は対戦防御率2・20に抑えこまれ、6月30日の今季初対戦でも5回で1点しか奪えなかった先発上沢にほぼ完璧に封じられたからだ。

 今季2度目の対戦を前に、工藤監督は「早い段階で」と序盤を鍵に挙げていたが、初回2死一、二塁では栗原が空振り三振。先頭のグラシアルが二塁打を放った2回は後続が三振、三邪飛、遊ゴロ。3回から7回までの5イニングは上沢に無安打に封じられた。

 今季は2試合、計13イニングでわずか1得点しかできていない上沢が現在の先発ローテで回れば、レギュラーシーズン最終盤の10月下旬に再び札幌ドームで顔を合わせる可能性もある。工藤監督の上沢への警戒レベルがさらに跳ね上がったのも無理はなかった。

 「きょうの上沢君は調子のいい方ではなかった。球も高かったし、そこを攻略できなかったことは反省も必要。今後も当たる。何とかしないといけない」。今季初の2試合連続零封負けは免れたが、天敵に8回零封されたのは事実。リーグの覇権奪回を果たすためにも、屈辱の敗戦を糧にするしかない。 (山田孝人)

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