先発投手が続けて完投したのに ソフトバンク5年ぶりに出た記録の皮肉

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆日本ハム3-2ソフトバンク(15日、札幌ドーム)

 早いもので、優勝マジックが点灯したそうだ。セ・リーグで首位を快走する巨人だ。9.5ゲーム差で迎えた2位阪神との対戦に逆転勝ちし、優勝マジック「38」をともした。

 試合後、原監督はマジック点灯について聞かれ「いやいや。まだ、志半ば。戦い半ばです」ときっぱり。原政権下では過去最速でのマジック点灯と話を振られても「僕はまったく意識してません」と返していた。

 きっと、本音だろう。シーズンはまだ3分の1以上を残す。どんな形でシーズンの潮目が変わるかは分からない。ただ、ここまでの戦いぶりには十分な手応えを感じているはずだ。2位阪神とは10.5ゲーム差となった。このまま一気に突き進みそうな気配が漂う。

 一方のパ・リーグはというと、今年は優勝マジックが点灯しないままシーズン最終盤を迎えそうな展開だ。現在首位のホークスと、2位ロッテとのゲーム差は0.5。この日は両チームとも敗れたため差は変わらなかったが、直接対決をまだ12試合も残す。

 しかも、シーズン最終カードとその二つ前にも直接対決が予定されている。いずれも3連戦のため、このままの状況が続けばそこで決着となる。両チームとも残りは45試合。勝負どころの読み、ムチの入れどころが指揮官にとって最大の腕の見せどころだろう。

 それにしても、この2試合は何という皮肉か。あれだけ完投の少なかった先発陣(とはいえ、試合前までの2完投はリーグトップタイだが…)が奮起し、2試合連続完投と試合をつくった。チームの2戦連続完投は工藤政権1年目の2015年の4月に1度あったきり。それだけ珍しい記録だったというのに、手にしたのはいずれも黒星だった。

 試合後、工藤監督は完投負けした千賀について「(千賀で)白黒はっきりというふうに思ってました。本人も、体も大丈夫とのことだったので。彼が投げて、あそこで抑えて。9回に逆転して、森が締めて、というふうに、すいません、一人で勝手に思っていました」と苦笑いを浮かべていたが、8回の1点は結果的に取り返しのつかない1点となってしまった。

 救いを挙げるとすれば、肉薄するロッテが終盤に逆転負けを喫したことに加え、日、月、火曜と登板過多の中継ぎ陣を3日間休ませられたことか。セ・リーグの灯は消えかかっているが、パ・リーグはなかなかそうもいきそうにない。 (石田泰隆)

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