強行軍でも強さ示す選手たち すごみ感じたソフトバンクの2点目

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク9-3楽天(18日、ペイペイドーム)

 ようやく一息つける一週間だ。何たって今季のパ・リーグはコロナ禍の対策として、特別な日程でシーズンが進行している。

 前半戦は対戦カードが一回りするまで、ホームとビジターでの同一カード6連戦を戦った。当然初の試みで、シーズンが進むにつれて「これはこれでいいな」と面白さが増していたのだが、それもつかの間、次のフェーズに突入していた。

 本来の同一カード3連戦に戻ったわけだが、通常と違うのはホームとビジターを往来するハード日程が組まれている点だ。ホークスの場合、本拠地での6連戦は、同一カード6連戦後は1度だけ。これはきつい。

 ホークスの場合と書いたのは、他の5球団は「通常モード」に切り替わった8月末以降、本拠地での6連戦が最低でも2度は組まれているからだ。これってちょっと不公平では?と思う選手もいるだろうが、仕方ないのかもしれない。

 逆にホークスの場合は敵地を転戦しての6連戦が一度もない。実はこれもホークスだけだ。それで帳尻を合わされたわけではなかろうが、やはり本拠地に腰を据えて戦いたいというのがチームの本音だろう。

 そこで冒頭の「一息」についてだ。今回の楽天戦後、チームは休養日の月曜を挟んで本拠地にオリックスを迎え撃つ。要するに、試合のない月曜日を久々に地元で迎えられるということだ。選手の体調管理に気を配る森ヘッドコーチも「やっとだよ」と安堵(あんど)していた。家族持ちの選手はもちろん、独身の選手にとっても移動を伴わないオフはうれしいだろう。

 そんな完全オフが今後、シーズン終了まで21日と10月26日の2日しかないのは、やはりハードだ。その道中にあたるこの日は札幌からの長距離移動試合ということで、グラウンドでの練習、試合前のシートノックは行われなかった。

 にもかかわらず、初回から2得点といきなりアクセル全開で躍動した選手には、工藤監督も頭が下がる思いだろう。個人的にすごみを感じたのは先制後、2点目を奪うまでの過程だ。

 1死二塁で4番柳田が左前へポテン安打を放つと、スタートの遅れた中村晃がヘッドスライディングで三塁を奪った。直後、三塁送球間を狙った柳田が猛烈な勢いで二塁へ滑り込み、好機拡大。1死二、三塁とし、グラシアルの犠飛につなげた。この1点が何より大きかった。強行軍のチームを「深呼吸」させる、意義ある1点ではなかったか。 (石田泰隆)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ