イライラ乗り越えたムーアの価値ある白星/西村龍次

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク9-3楽天(18日、ペイペイドーム)

 ムーアと初対戦だった楽天にとっては攻略が難しい投手だっただろう。力感のないフォームの割には球が手元で伸びてくるし、強いのではないか。だからほとんどの打者はタイミングが合っていない。米メジャー54勝の実力、投球術を見せつけての白星だった。

 その白星の価値を高めたのが、自分自身をコントロールできていた部分だ。初回は自分がストライクと思ったコースをボールと判定されたり、指をなめて投げようとしたところで強制的にボールを変えさせられたりしていた。そこでズルズルと崩れることなく立て直していけたのは大きい。

 投手は判定に納得できないと乗っていけないものだが、これはどうしようもないこと。2死一、三塁、明らかにいらだっていたムーアがどんな投球をするか注目していたら、カウント3-1から四球を出すことなく開き直って島内へど真ん中に直球を投げた。あそこで崩れていたら2回以降の好投もなかったはずだ。

 80球ほどでボールが浮き始め、危ないと思って見ていたら7回に失点した。できればここを投げきる工夫がほしい。捕手が改めて低めを意識させるだけでもいい。モイネロ、森につなぐためにも、7回まで投げられればチームにとって大きな意味がある。 (西日本スポーツ評論家)

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