「誰かに例えたいけどピンとこない」やっぱり初ものに苦戦する鷹打線

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク1-3楽天(19日、ペイペイドーム)

 また「初もの」に大苦戦した。プロ初登板初先発だった楽天のドラフト6位ルーキー滝中は右のオーバーハンド。ただ試合前に平石打撃兼野手総合コーチが「誰かに例えたいけど、ぴんとこない」と話したようにつかみどころがなかった。直球は144~146キロで、カットボール、カーブ、フォーク、チェンジアップにツーシームと豊富な球種を投げ分けられた。1巡目の出塁は左前テキサス安打の甲斐だけだった。

 4回先頭の栗原がカーブを捉え、一塁手のミットをはじく右前打で出塁。だが続く中村晃が見逃し三振に倒れ、二盗を仕掛けた栗原も刺されて“三振ゲッツー”。その直後に柳田の右前打が出るなど歯車がかみ合わない。5回2死二塁では川瀬がカットボールを右前に運んだが、右翼ロメロの好返球で走者の牧原が生還を阻まれた。この日からペイペイドームの観客動員の上限が1万2000人に緩和。ただ重苦しい展開に、1万1937人の観衆からため息がもれた。

 6回に柳田の同点打が生まれるが、滝中がマウンドにいる間には無得点。工藤監督は「フォークというかチェンジアップ系の球を使われて、攻略というところまで行かなかった」と悔しがった。

 その後の接戦では、まずいプレーも出た。1点を追う8回1死二塁、デスパイネはショートほぼ正面のゴロ。三進を狙った代走上林が挟殺されると、その間に二塁を目指したデスパイネもタッチアウト。同点機がたちまち消えた。

 工藤監督が指摘したのは上林の走塁についてだ。「先の塁を何とかという気持ちも分かるんですが。あの打球なら『行ける』と思って走っているんでしょうし。暴走と好走は紙一重。難しいです」。打球の強さにもよるが三遊間方向に飛んだ場合、二塁走者はとどまることがセオリーとされるだけに表情は厳しい。

 滝中に勝ち負けは付かなかったものの、主導権を握らせてもらえず、チームの連勝は3で止まった。今季は相手先発が「初もの」の試合で、1勝4敗1分けと黒星が先行。勝利に届きそうで届かない、フラストレーションのたまる黒星だった。 (鎌田真一郎)

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