苦闘の西武森は決勝打にも笑えず 辻監督「やっぱりあいついないと寂しいやろ?」

西日本スポーツ 喜瀬 雅則

 ◆オリックス4-5西武(20日、京セラドーム大阪)

 逆方向への鋭いライナーが、左翼フェンスを直撃して、外野フィールドに跳ねた。2点差を追う8回2死満塁。途中出場の西武の森が走者一掃となる二塁打。「理想の逆方向」と表現した決勝打にも、心底からは笑えない。ヒーローインタビューに臨んだ森を大阪のファンが拍手喝采で迎えても、どこかしら、その表情は険しかった。

 パ・リーグ連覇を果たした昨季のMVP。しかし、手にしたはずの「打って守れる捕手」という称号が傷ついている。18日の今カード初戦も先発マスクをかぶったが、先発ニールは3回6失点降板。「あれだけ点を取られて負ける試合が続いている。悔しいですし、現状は当たり前」と19日はルーキー柘植、20日は岡田が起用され、この日の森は7回から代打での途中出場だった。

 現在、チームは5位に沈み、昨季3割2分9厘で首位打者に輝いた打撃面も「波はまだすごくある」と、ここまで2割5分前後と低迷。精彩を欠き続ける中、森にとっては12日以来の打点が、連敗を3で止める殊勲の一打となった。

 「どう感じます? やっぱり、あいつが(打線に)いないと寂しいやろ?」と辻監督。勝ち越し後の8回からは平良-増田の勝ちパターンの投手をリード、重圧のかかる2イニングを守り切り「これをきっかけに、グッときてくれたら」と指揮官は森に熱いエール。「今年はそういう年。割り切って、へこんでもしょうがない。投手陣を引っ張っていきたいし、しっかり守って勝ちたい」と森も悲壮な決意を口にする。生まれ育った大阪での一打を、流れを変えるきっかけにしたい。 (喜瀬雅則)

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