楽天岸をよみがえらせたソフトバンク石川の皮肉な好投/秋山幸二

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク2-3楽天(20日、ペイペイドーム)

 プロ野球でタイトルを取れるチャンスは毎年あるわけではない。ほとんどの選手は一度も縁がないままやめていく。だからこそ可能性があるなら積極的に狙うべきだし、それは自信や成長につながる。今年で言えば、石川に最多勝や最優秀防御率のチャンスがある。

 2週連続で白星が付いてもいい内容なのに2敗。なぜか。相手投手や打線との巡り合わせもあるが、この試合に限って言うなら本塁打はもったいなかった。鈴木大に狙い打ちされ、ロメロには不用意に抜けた球を運ばれた。本人も分かっているから「悔いが残る」とコメントしたのだろう。

 皮肉だったのは石川の持ち味であるテンポに相手投手がつられたこと。今年は状態が上がらず前回も6失点と苦しんでいた岸が別人のようだった。1巡目であえてカーブを封印した工夫もさることながら、この試合でリズムを引き出したのは石川。だからこそ僅差での負けが悔やまれる。

 8回で降りた石川の球数は102。できれば9回も投げる姿を見たかった。2番手の松本が先頭打者に浴びた一発も不用意。1勝の重みがさらに増すシーズン終盤へ向けて、自分の役割を果たす。その上でタイトルを狙える人は狙っていけばいい。それが自分の大きな財産になる。 (西日本スポーツ評論家)

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