モットーは初球攻撃 古豪にいた運動能力高い「大型遊撃手」/注目の高校球児

西日本スポーツ

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は福岡・戸畑の藤野恵音(2年)をピックアップします。中学時代に国際大会に出場した内野手で、春夏計8度の甲子園出場がある古豪でも入学直後からレギュラーの座を獲得。「初球攻撃」をモットーとする強打の1番打者として、チームを引っ張る存在だ。

内野手・2年

 1番打者の役割の一つに、初回の打席では相手先発にできるだけ球数を投げさせ、調子や球種をチームに伝えることがあるとされる。しかし、強打の藤野のモットーは初球攻撃だ。「最大の狙いはチームを勢いづけること」と力を込める。

 6月中旬の小倉工との練習試合で先頭打者初球本塁打。8月下旬には社会人の日本ウェルネススポーツ専門学校北九州との練習試合でも初球攻撃。両翼100メートルと広い桃園球場の右中間を破り、1歩目からトップギアの走りで三塁を陥れた。

 「初回の1番打者への初球は、直球が甘いコースに来ることが多い。(積極的に)本塁打か長打を狙います」。ブルペンでの投球練習などを観察して組み立てを読み、初球の狙い球を絞っていく能力も「藤野流」のセオリーを支えている。

 思い切りのいい初球攻撃が最大の特長。さらに180センチ、77キロの大柄な体をうまく操り、二塁へのゴロを内野安打にできる走力も持つ。「動ける遊撃手」は高校レベルでも珍しくないが、運動能力の高い「大型遊撃手」は希少な存在だろう。

 新チームでは「(秋の)九州大会と(来春の)センバツを目指します」。秋季福岡大会は初戦の2回戦で星琳に4-0で勝利。戸畑の最後の甲子園出場は2005年春で、16年ぶりの聖地を目指し「あまり力の差がない秋季大会は『打倒私立』を掲げてガンガン打ちたい」と誓う。

 打てて走れる藤野には、守備力向上も期待したい。守備範囲は広いものの、ハンドリングミスが散見される。「三遊間の球際のプレーが課題。逆シングル(の捕球)も苦手で、無理に正面で処理しようとするとミスが出る」と自己分析する。

 春夏計8度の甲子園出場がある古豪を引っ張るチームの中心は、冬の練習メニューも熟考している。守備は個人ノックをチームメートに頼み、徹底的に鍛え直すつもりだ。打撃のパワーアップを見据えて、スクワットで下半身をいじめ抜くことも計画している。

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