阪神・中田以来のプロへ「大安吉日」志望届 北九大の益田が開幕白星

西日本スポーツ 前田 泰子

 九州六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社など後援)は21日、福岡市の桧原運動公園野球場で開幕し、昨秋に続くリーグ優勝を目指す北九大が九州大を3-1で破り白星スタートを切った。プロ注目の右腕益田武尚(4年・嘉穂)が15三振を奪い、1失点完投。福岡大は今季採用されたタイブレークで久留米大に延長10回、4-3の逆転サヨナラ勝ち。西南大は九国大を5-4で逆転勝ちを決めた。今年は春季リーグ戦が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で史上初の中止となっており、2季ぶりの開催。

 1年ぶりとなるリーグ戦のマウンドで1年分の成長を見せつけた。益田が15奪三振の1失点完投で開幕戦の勝利をしっかりつかんだ。「大黒柱の投球をしてくれた。野手も安心して見ていられたんじゃないでしょうか」。徳永政夫監督はエースの投球に目を細めた。

 開幕投手に指名されたのは2日前。「今までで一番緊張していた。昨夜は寝られなかった」と益田は明かしたが、マウンドに立つとその緊張感は消えた。3回まで一人も走者を許さず、毎回三振を奪うと、5回以外も「K」の山を築いた。

 唯一の失点を許した8回は「気が抜けた」と先頭打者に四球を与え、適時二塁打で1点を失ったが、そこからギアを入れ直した。この日最速となる148キロをマークし後続を3人で抑え、最終回も2連続三振で締めくくった。「途中で気が抜けるのが課題。四球や無駄な球を投げてしまうのでそこを直さなければ」。15奪三振の喜びもそこそこに反省点を口にした。

 3年の春に150キロを突破して昨秋の九州大学野球選手権で自己最速の152キロを記録した。「強い真っすぐが投げられるところ」をセールスポイントに挙げる。2年秋の冬季トレーニングからトレーナーについて毎日、腹筋と背筋を1500回ずつこなし体幹を鍛えた。さらに「今のままでは全国で通用しない」と冬にフォームも見直し、軸足の右内転筋に体重を乗せることを意識して投げるようになって制球も安定してきた。

 進路はプロ一本に絞り、プロ志望届は「大安吉日」の9月4日に提出した。北九大からのプロ入りが実現すれば、福岡ソフトバンク、中日などでも活躍した中田賢一(現阪神)以来となる。「全勝優勝を目指します」。夢をかけた益田の戦いが始まった。 (前田泰子)

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