磯部初G1V ヤングダービー 【びわこ】

西日本スポーツ 荒木 翔吾

 ボート界の明日を担う若武者が6日間に渡り激戦を繰り広げた、びわこボートのプレミアムG1「第7回ヤングダービー」(V賞金1100万円)は最終日の22日、12Rで優勝戦が争われ、2号艇の磯部誠(30)=愛知=が、1号艇のイン上田龍星(25)=大阪=を差し切り勝ち。悲願のG1初Vを飾るとともに、ヤングダービー最後の出場に自ら花を添えた。2着は磯部と同様、最後の出場だった木下翔太(29)=大阪=が入り、初出場、初Vが目前だった上田は3着と涙をのんだ。最終日の4Rに地元の松山将吾と、野中一平が今節初のFに散ったが、6日間の総売上額は77億4157万3700円で、目標額の62億円を大きく上回る大盛況に終わった。

■ヒーロー

▼世代屈指の旋回力

 “磨き抜かれた”テクニックがものをいった。イン上田と3コース木下の両サイドがゼロ台Sを踏み込み、2コース磯部はコンマ13のしんがりS。そんな中、1Mは渾身(こんしん)の差しハンドルをねじ込みBSは先頭に立った。「S勝負ではないと思った。1Mをしっかり回れば優勝のチャンスはあると思った」と世代屈指の旋回力を最後まで信じて、歓喜のG1初Vのゴールを駆け抜けた。

▼9回は最多出場

 前身の新鋭王座を含めて9回の出場回数は最多。ヤングダービー卒業を迎えた今大会は選考勝率トップの実績を引っさげ、初日ドリーム1号艇に選出されての参戦だった。「期限内(満30歳未満に出場権)に勝てたことはうれしいが、勝てるかもと思うとプレッシャーになるので意識はしていなかった」。V候補の一角として大きな注目を集めることへの重圧や責任を、強心臓で見事に克服した。

▼CCはほぼ安泰

 これで11月に地元の蒲郡で開催される、SGチャレンジカップ(CC)の出場はほぼ安泰だ。しかし、「大きい大会で活躍できていない。一般戦だろうが大事にしてCCへ行きたいと思っていた」。年々、強さを増すばかりの愛知支部の次世代エースだが、グレードに関係なく謙虚に目の前を見据える。

▼賞金5000万円超

 V賞金1100万円を加算して獲得賞金は5000万円を超え、年末の総決算・グランプリ初出場も狙える賞金ランク18位近辺に浮上した。「グランプリは知らんプリ(笑)。師匠の(池田)浩二さんはG1を取ったとは言ってくれないと思うので、一つ一つの積み重ねと思っている」。SG9Vを誇る偉大な師匠の背中を追い掛けて、磯部はまだまだ強くなる。 (荒木翔吾)

 ◆磯部誠(いそべ・まこと)1990年9月8日生まれの30歳。愛知県出身。2009年11月にとこなめでデビューの105期。12年1月に芦屋で行われた新鋭王座でG1にデビューすると、4年目の13年2月の蒲郡でデビュー初V。18年5月のまるがめ周年でG1初優出(3)を果たした。G1は6回目の優出で初V。18年8月にまるがめメモリアルでSGにデビューし、合計9大会のSGに出場している。今年4月の浜名湖は9連勝で自身初の完全V。通算は83優出25V。172センチ、57キロ、A型。

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