本拠地ラスト采配で宙を舞った王監督「選手がけじめをつけてくれた」

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの出来事を、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 2008年9月24日の出来事は…。

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 背番号89が教え子たちの手で4度、宙を舞った。福岡で指揮を執った14年を締めくくる本拠地ラストゲーム。「不本意だったけど選手がけじめをつけてくれたと思う」。このシーズン限りでの退任を発表していた王貞治監督は、地元ファンにとっては見納めとなるユニホーム姿で別れを告げた。

 最後まで苦しい戦いを強いられた。既に11年ぶりのBクラスが決定。険しい顔でベンチに座ったまま試合終了の瞬間を迎えた。試合前は練習を終えて引き揚げる際に、スタンド最前列で感謝のメッセージをつづったボードを掲げるファンに右手を振って柔和な笑みを浮かべた。耳に届くファンの声援が励みでもあった。

 「体調も十分でなく、チームの士気にも影響した。二重に苦しい戦いだった。期待に応えられず、夢を分かち合えなかったことを残念に思う。来年以降の新生ホークスは、若い力が花を開かせる素晴らしいチームになるでしょう。新しい布陣で、私ができなかったことをやり遂げてくれると信じたい」

 セレモニーであいさつを終えた王監督は、小久保裕紀松中信彦らまな弟子たちから花束を受け取った。丁寧に一言ずつ声をかけると、後ろにいる1、2軍のコーチ陣、全選手に自ら歩み寄り握手した。チームスタッフとも、全員と握手。「こういう関係にあるけど、なかなか触れられない部分があった。一人一人と握手ができてよかったよ」。感謝をこめて、全員に自分の思いを伝えるためだった。

 この後、チームは敵地での8試合も3勝5敗と苦戦。盛り返すことはできず、12年ぶりのリーグ最下位に終わった。

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