ファン怒声、工藤監督「こういうゲームも」…最下位オリにソフトバンク投壊

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク5-10オリックス(23日、ペイペイドーム)

 貧打のち投壊…。湿りきっていた打線が奮闘しても序盤で試合は決まっていた。先発の武田が3回6失点でKO。柳田不在の中、デスパイネがソフトバンク通算2000号を放つなど5点を返したが、今季ワーストの16被安打で屈辱の2桁失点だ。1失点の千賀を見殺しにした22日に続く黒星で今季初の4連敗。2位ロッテとの1・5ゲーム差は変わらなかったが、投打がかみ合わない苦境が続いている。

 8回の攻撃が無得点に終わると、スタンドにいた多くのファンが帰路についた。まだ攻防は1イニング残っていたが、点差は5点。試合時間も4時間を経過していただけに、無理もない。ただ、前日22日にコロナ禍での入場制限が球場定員の5割まで緩和されたばかり。生のプレーに飢えていたはずのファンの行動が、屈辱的な大敗を物語っていた。

 22日までは貧打が原因で3連敗を喫していたが、今度は投壊で今季初の4連敗だ。工藤監督は「確かにこういうゲームも年間通せば何試合かある。その中でしっかり5点取れたというのが明日につながる」と強調。大敗の中でも奮起した打線に目を向けることで前を向いた。22日までの直近3試合で計3得点だった打線は5得点。ただ、投手陣が試合前時点で17ゲーム差の最下位に沈むオリックスに今季ワーストの16被安打し、2桁失点していては白星につながるはずもない。

 投壊の流れをつくったのは中10日で先発を託された武田だ。初回。簡単に2死を奪いながら安達に中前打を許すと、22日に決勝弾を含む3安打を放った吉田正を四球で歩かせた。2死一、二塁となるとモヤ、太田に連続適時打。2回にも無死から8番大下に四球を与え、9番伏見にバックスクリーン左への2ランを浴びた。3回には1死満塁から2者連続の押し出しだ。

 声を出しての応援が禁止される中、しびれを切らしたファンが怒声を浴びせる一幕もあった。この押し出しを含めて3回までに5与四死球。6安打を許し、93球を要する苦しすぎる内容で大量6失点KOだ。「大事な試合でふがいない投球をしてしまった。試合を壊してしまい、申し訳ない」。球団を通じてのコメントでそう猛省を示したが、乱調が波及したのか、4回には2番手の加治屋もモヤの2ランを含む4連打で3失点するなど、試合は序盤から一方的な展開になった。

 工藤監督は「特別、悪いとは見えていないけど、(体の)どこかがおかしくてということではないと思います」と、十分な登板間隔を経てマウンドに登った武田の乱調に首をひねった。先発投手が5失点以上するのは、9月では初。2位のロッテも敗れたことだけが救いだが、貧打の次は投壊と、指揮官にとっては頭が痛い日が続く。 (倉成孝史)

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