正代「イメージした相撲」貴景勝との2敗対決制す 前に出て初優勝、大関へ視界良好

西日本スポーツ 手島 基

 ◆大相撲秋場所13日目(25日、東京・両国国技館)

 貴景勝との2敗対決を制した。関脇の正代(熊本県宇土市出身)は土俵から降りると一つ、息を吐いた。「思い切り踏み込めて当たれた。イメージした相撲が取れた」。自画自賛の取り口。勝っても表情を崩さない精神面と、成長ぶりが詰まる白星だった。

 力強く踏み込み、大関の当たり、その後の突き、押しにも下がらない。下からあてがって相手の体勢を起こして押し返し、最後は突き落とした。

 「少しでも早く踏み込みたかった」と、先に両手を付いて立った。腰が高く、胸で受ける正代の立ち合いは、決して褒められたものではない。本人も自覚しているが「癖もあってすぐには改善できない」。184センチ、170キロの恵まれた体格を生かす方法を探った。

 「圧力だったら筋力を付ければ上げられる」。コロナ禍で5月場所が中止になると、トレーニングや食事、プロテインで筋力アップに取り組んだ。圧力を、より相手にかけるための踏み込みは土俵の稽古で磨く。

 熊本農高の先輩、玉垣親方(元小結智乃花)は「上体は高いが、以前は胸を反って受けていたのが前傾姿勢になった」と目を見張る。効果は「力が相手に伝わるようになり、相手の的となる胸が小さくなる」。その帰結ともいえる白星だった。さらに1、7月場所での優勝争いの経験を加え、今の躍進がある。

 初優勝、その先にある大関へ。正代が勢いをつけた。 (手島基)

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