天敵ロッテ見据え、ソフトバンクが勝負手「勢いをつける」工藤監督 楽天3連戦に二枚看板

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 「二枚看板」投入で現状打破! 福岡ソフトバンクは29日からの楽天3連戦(楽天生命パーク宮城)で初戦に千賀滉大投手(27)、3戦目に石川柊太投手(28)とチームトップの6勝を挙げている2人を立てて臨む。1カード3連戦になって以降、2人が同一カードで登板するのは初めて。シーズン最終盤に予定されている2位ロッテとの直接対決を見据えた布陣で、まずは4カードぶりのカード勝ち越しを狙う。

■千賀 則本昂に闘志

 1勝4敗1分け。最下位オリックスと2位ロッテに負け越した悪夢のような1週間だったが、移動した仙台の空はその惨劇とは対照的に澄んでいた。緑が映える楽天生命パークでは、楽天3連戦に登板する千賀、武田、石川がキャッチボールなどでそれぞれの登板に向け汗を流した。

 2位ロッテとは1ゲーム差ながら、3位楽天とも5・5ゲーム差。依然として三つどもえの様相を呈す。「大事な3連戦。ロッテに良い形で勝てていれば変わっていた部分もあったが、負け越した。勢いをつけるために初戦を取りたいし、初戦を取れたら次と。勝たなければいけない試合が続いていく」。投手練習を見守った工藤監督は危機感を隠さなかった。

 先陣を切る千賀も「ハードな3連戦になると思う」と唇を結ぶ。追いすがるライバルを振り切るためにも、初戦の重要性が高いことを理解する。しかも、相手先発は尊敬してやまない則本昂。直接投げ合うのは2018年4月6日以来。ただ、直近3試合はいずれも8回まで投げ、2連敗中の右腕は「楽しみではあるけど、自分の投球をするだけ。勝てればいい」と個人的な感情よりもチームの勝利を求める。

 そして、首脳陣が3戦目を託すのは、出場選手登録を抹消されている石川だ。千賀と同じくチームトップの6勝を挙げている右腕は、好投を続けながらも1カ月白星から見放されているが、登板間隔を空けたことで心身ともにリフレッシュした状態でマウンドに上がることになる。

 勝ち頭の2人を同一カードにそろえたのは、今後の大一番を見据えた狙いもある。2位ロッテとは直接対決を9試合残し、シーズン最終盤の10月27日からはペイペイドームで、その1週間後の11月3日からはZOZOマリンで“天王山”を控えている。先発投手のコンディションに細心の注意を払っていた工藤監督も「よっぽどのことがない限り」と今後は基本的に中6日で先発ローテーションを回していく方針だ。

 ライバルの照準を一つに定めるためにも、まずは3位楽天をたたかなければならない。3カード連続で負け越しているチームに、「二枚看板」の投入でむちを入れる。 (鎌田真一郎)

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