前回返り討ちした涌井に工藤監督「手玉に取られた」…長谷川、明石起用も白旗

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆楽天9-3ソフトバンク(30日、楽天生命パーク宮城)

 一気の2連勝で4カードぶりの勝ち越しを決めるべく、指揮官は今カード初戦の9月29日に1軍へ戻ってきた長谷川、明石をそろってスタメンに起用した。ベテランの力でチームを勢いづけようというもくろみだったが、楽天のベテラン右腕の前に霧散した。

 涌井との対戦は今季4度目。ここまで完璧に封じられたのは9回1死まで無安打無得点と手も足も出なかった8月5日だけで、前回9月9日は5回までに8得点と“返り討ち”にしていた。それだけに試合前には工藤監督も「今までと変わらず、つながりを意識して得点につなげたい」と強調していたが、この日は<悪い涌井>ではなく<良い涌井>だった。

 走者を出せなかったのは2イニングのみ。涌井を崩せなかった原因は、序盤に背負った大量ビハインドによるところが大きかった。4、6回の好機はいずれもデスパイネが併殺に倒れ無得点。「(点差的に)サインとかそういうわけにもいかない。動くこともできず打者に任せきりという形になってしまった。打ち気のところで変化球が低めに決まって打たされてしまった部分もある」。そう工藤監督が振り返ったように、犠打やエンドランで相手を揺さぶる場面は皆無だった。

 結局、涌井からは5回と8回にそれぞれ1点ずつ取るのが精いっぱい。8回を投げきり4年ぶり、3球団目の2桁勝利を挙げた右腕に、工藤監督も「百戦錬磨の投手にうまく手玉に取られてしまった」と白旗を揚げざるを得なかった。

 それでも7月4日の日本ハム戦以来、約3カ月ぶりに出場した長谷川が9回の4打席目で復帰後初安打となる中前打をマーク。指揮官も「一本出たことは本人もほっとするところだと思う」とうなずいた。打線としても終盤に得点を重ねて意地は見せた格好だ。きょう1日はチーム2位の6勝を挙げている石川が先発する。勝負の10月を実りの秋にすべく、打線が力強く援護して滑り出す。 (長浜幸治)

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