重圧に弱い正代、初優勝と大関昇進を結実…要因はポジティブ思考

西日本スポーツ 手島 基

 至誠一貫の土俵で故郷の熊本を元気に-。伝達式で正代関は「大関の名に恥じぬよう、至誠一貫の精神で相撲道にまい進してまいります」と口上を述べた。2016年の地震、今年の豪雨と災害に見舞われた熊本へ「活躍する姿を見て元気になっていただけたら」と誓った。

 「相撲道に対して誠実で、最後まで貫き通すという気持ちを込めた」。新大関は至誠一貫の4文字に詰まる決意を説明。後援者から教わり、前夜は遅くまで練習した。「かまずに止まらずに言えたので、まずまず」と笑みを浮かべた。

 口上には、砂にまみれて、ひたむきに取り組んできたここまでの歩みが重なる。新三役までは番付を駆け上がり、その後は伸び悩んだ。それでも腐らず、稽古場で、巡業で白鵬鶴竜の両横綱らに稽古相手に指名されては転がされた。

 慎重な性格で重圧に弱い。5年前の新十両会見で対戦したい相手を問われ「誰とも当たりたくない」と答え「ネガティブ(消極的)」と呼ばれたことも。重ねた経験、熊本への恩返しを胸に「優勝したい」「(大関昇進の)チャンスがあるかも」とポジティブ(積極的)に臨み、初優勝と大関昇進に結実させた。

 「今まで以上に負けられない、責任が伴う地位。たくさんの方に応援してもらい、憧れてもらえる力士を目指す」。伝達式と記者会見の後、駆け付けた熊本県のPRキャラクター「くまモン」が祝福した。同県東京事務所長は「諦めることなく闘う姿は熊本地震、新型コロナウイルス感染症、豪雨災害という三つの困難に立ち向かう熊本の姿と重なるもので、全ての県民に感動と勇気を与えてくれた」との蒲島郁夫知事のメッセージを代読。正代関は「何かできることがあれば。頑張ります」。故郷への思いを新たにした。 (手島基)

PR

大相撲 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング