ソフトバンク柳田「タイムリー2本」が持つ意味 断言できる優勝への鍵

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク7-5日本ハム(2日、ペイペイドーム)

 2日の日本ハム戦は仙台からの移動試合だった。相手の日本ハムも同様に、こちらはさらに遠い札幌からの移動試合だったわけだが、先手は若干移動距離の短かったホークスがとった。

 初回にプロ初の4番に座った川島が左前へ適時打を放ち、1点を先制した。これで9月4日から5週連続移動試合となった金曜日はいずれも先取点を奪うなど、3年ぶりの覇権奪回を狙うチームのタフさを見せつけているような気がする。

 3回にあっさり逆転を許す展開となったが、直後に2点を奪い返し再逆転。常に試合の主導権を握っているような展開だ。4回に再度2点を奪われて逆転された後、直後に4点を奪ってまたまた試合をひっくり返した攻撃は、今年あまり見られない光景だった。

 その攻撃の中で今後の戦いへ明るい兆しと感じたのが、柳田の2本の適時打だ。3回は右前へ同点打。4回はリードを2点に広げる中前適時打と、勝負強い打撃でチームを勝利に導いた。「チャンスでランナーをかえせてよかったです」。同点打の際は、広報を通じて喜びの声を寄せた。

 これで今季の打点は66となった。もちろん、チームトップの成績だ。90打点でリーグトップをひた走る日本ハム中田には遠く及ばないが、柳田に1試合2本の適時打が出たことに意味がある。実は1試合2適時打は7月15日のオリックス戦以来、今季2度目だった。

 そんなに出ていなかったのかと少し驚きだが、残り30試合となったこれから先、主軸の柳田が打っていかない限りはチームの得点能力も思うようには上がっていかないだろう。工藤監督も柳田の2本の適時打に「つながりもしっかり出て、良かった」と喜んでいた。

 誤解を招かないために補足しておくが、本塁打と適時打を同時に記録した試合はある。ここで焦点を当てたのは、あくまでも柳田の1試合2適時打についてだ。ただ、本塁打と適時打を同時に記録した試合も今季は7月7日の楽天戦と8月22日のロッテ戦の2度しかなく、持ち味の「爆発力」が影を潜めている。

 それだけにこの2本の適時打は、柳田はもちろんチームにとっても大きな意味を持つ。ロッテと水際の攻防が続く、勝負の10月。柳田が打たなければ、Vロードも険しいものとなるだろう。覇権奪回の鍵を握るのは、結局は柳田のバットだ。そう断言しておく。 (石田泰隆)

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