全国大会の常連にまた勝った! 最下位だった国立大が台風の目に

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆九州六大学野球秋季リーグ第3週第1日  福岡大5-7九州大(3日・桧原運動公園野球場)

 秋の太陽が西に沈んでも、九州大ベンチの熱気は冷めなかった。2点差に追い上げられて迎えた最終回も、ベンチの全員がグラウンドに立つ選手に声援を送り続けた。そして2死満塁のピンチをしのぎ、首位の福岡大から勝利をもぎ取った。

 エースの左腕芦谷の力投がチームを奮い立たせた。前週に九国大からリーグ戦初勝利を挙げた芦谷は福岡大相手にも燃えていた。「気持ちで守りに勢いをつけようと思った」とマウンドで声が出るほど気合を込めた投球で、7回途中までわずか3安打に抑え込んだ。

 気合が入りすぎたのか、7回無死一、二塁で肘の違和感を抱いて降板。エースのアクシデントにもリーグ戦初登板の小山竜世(1年・福岡)、宮本悠希(3年・修猷館)、赤峰凌真(3年・熊本)とつないで相手の猛反撃に耐えた。

 打線もエースの力投に応え、11安打で7得点。今季3連勝中の福岡大のエース村上幸人(2年・九産大九州)を5回途中でマウンドから下ろし、一時は7点のリードを奪った。「こんなにうまくいく試合はなかなかない。7点も取れるとは」と作田耕太郎監督は目を見張る。初回1死満塁での右前先制2点打など2安打3打点の5番八和田一真(2年・筑紫丘)は「投手が頑張っていたので、今日は打線が頑張ろうと話していた」と胸を張った。

 「九州大が勝てばリーグが面白くなる」と芦谷は意気込む。コロナ禍で8月下旬まで全体練習ができなかった期間中、芦谷はスマートフォンで練習の動画を撮り、会員制交流サイト(SNS)や動画サイトから発信していた。「自分はプロを目指してやっています。少しでも九大の野球部を知ってもらいたい」。チームは九国大、福岡大と全国大会の常連に連勝。2季ぶりに行われたリーグ戦で、昨秋最下位の九州大が台風の目になっている。 (前田泰子)

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