ソフトバンク東浜ここにきて好調の背景 白星伸び悩んだ間の「変化」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

〈鷹番が見た〉

 ◆ソフトバンク2-1日本ハム(3日、ペイペイドーム)

 ヒーローインタビューを聞いていると、選手もいよいよ「ゴール」が迫っていることを感じているのだなと思った。先制アーチを放った柳田が「光が見えてきた」と言えば、東浜は「残り試合は少ないですけど、優勝できるように頑張っていきたい」と「優勝」という言葉をはっきり使い、ラストスパートに向けて気持ちを高ぶらせた。

 8回途中1失点で6勝目の東浜には、言葉だけでなく投球からも自信がにじみ出ていたように感じた。「上半身と下半身が合ってきた」。最速150キロの直球が威力を増したことで、テンポを上げてどんどんストライクゾーンに投げ込めるようになった。相手打者に考える間を与えず、ペースを握らせなかった。

 「よりリズムとテンポを意識してやってきている」。練習ではキャッチボールで捕ってから投げるまでリズムが一定になるように心掛けた。試合でも甲斐から返ってきたボールを手にすると、すぐに振りかぶって相手に狙い球を絞らせない。連打を許さず、スコアボードに0を並べ続けた。

 リードが2点に広がった7回は先頭の4番中田から、この日さえていたカットボールで空振り三振を奪った。さらに渡辺、大田のバットも変化球で空を切らせ、3者連続三振。先制直後の3回も三者凡退に抑えており、チームの士気を上げ続ける投球だった。

 プロ8年目で開幕投手を務めた右腕は、8月21日のロッテ戦まで10試合は金曜日に登板。エースクラスとの対戦が続き、勝ち星はなかなか伸びなかったものの、黒星は一つと負けない投球を続けた。「エースと投げ合うことで、粘れるようになった」。耐え忍んだ右腕は自らのレベルアップを感じていたという。

 打球が足に当たるアクシデントや、指の負傷、首の張りなど不安を抱えながら投球することが多かったが、今季初めて金曜以外に登板した9月10日の楽天戦以降、一気に勝ち星を増やす。そして今回連勝を4に伸ばした。今季日本ハムには4戦4勝だ。

 8回2死、王柏融にソロを浴びたところで降板。先頭打者に四球を与えた後、清宮を二ゴロ併殺に打ち取り「いけると思った」と2017年6月23日の西武戦以来の完封が頭をよぎった直後に被弾した。「やっぱり甘くない。欲を出したのがいけなかった」。次回は2位ロッテとの直接対決で登板予定。上り調子の開幕投手は、勝ってかぶとの緒を締めた。 (鎌田真一郎)

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