遠征に同行しなかったソフトバンク・ムーア「勝てると思っていた」と言える根拠

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク7-3楽天(16日、ペイペイドーム)

 一人、福岡で調整を続けていたムーアも勢いを感じ取っていた。チームは5連勝を飾り、福岡へ戻ってきた。「この流れに乗れば勝てると思った」。好相性のペイペイドームで、自信を持って左腕を振った。

 前回先発した9日のロッテ戦は初回に制球を乱し2失点。「立ち上がり」を課題に挙げていたが、初回の先頭小深田への初球が抜け球となり死球。嫌な空気が漂ったが、続く鈴木大をチェンジアップで空振り三振に封じ、小深田の二盗を甲斐が阻みダブルプレー。続く浅村も遊ゴロに打ち取り、3人で封じ込めた。

 直後に打線が6連打で一挙4得点。「初回で点を取ってもらったら、先発投手は楽に投げられる。いい試合だった」。2回は田中和から最速154キロ直球のクロスファイアで見逃し三振を奪うなど、三者凡退で主導権を握った。

 3回には下水流に2ランを浴びたものの「相手に流れを渡すことなく、全体的にいいリズムで投げられた」。7回を被安打6、3失点で5勝目を手にしたサウスポーは納得顔だ。チームとしても2015年7月28日~8月4日以来、5年ぶりに6戦連続で先発投手に白星が付いた。

 1カード3連戦の6連戦になった8月後半から、ビジターで登板しない先発投手は負担軽減のため福岡に残留し調整していた。ただ、最終盤となり今週は17日に先発する東浜、18日先発予定の和田も週前半の大阪遠征に同行し、一体感を高めた。カード初戦の左腕だけは別行動で調整したが、この日は離れていたチームからの力強い援護を頼もしく感じた。

 6回の1死一塁から5-4-3の併殺は二塁カバーに入った川島の素早い処理が光り、7回1死一塁では4-6-3と流れるようなプレーで二ゴロを放った俊足の小深田を併殺に仕留めた。好守に加え、後を継いだ救援陣も無失点に封じた。

 3年ぶりのリーグ制覇へ、自らの集中力も高まっている。「選手のレベルが高い。先発も、リリーフも抑えるし、野手もどこからでも点が取れる」。来日1年目で優勝争いに加わっている左腕は、常勝軍団の強さを肌で感じている。 (鎌田真一郎)

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