12連勝でJ2首位 相手チームが証言した福岡の強さとは

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J2第27節 群馬0-1福岡(18日・正田醤油スタジアム群馬)

 ついに首位奪取!! アビスパ福岡が敵地で群馬に競り勝ち、クラブ記録を更新する12連勝で今季初めて首位に立った。福岡の首位浮上は2018年6月10日のJ2第18節熊本戦以来、861日ぶり。0-0で折り返した後半6分、前寛之主将(25)が決めた移籍後初ゴールが決勝点となり、福岡ブルックス時代の1995年にジャパン・フットボール・リーグ(旧JFL)でマークした11連勝も超えた。

 下位相手に前半を無得点で折り返しても福岡の選手は平静だった。後半6分にGK村上からつなぎ、右サイドの福満がクロスを供給。飛び込んだのはボランチの前だった。「ゴール前に人があまりいなかったのでスペースを見つけた。いいクロスが来たから冷静に決められた」と右足で合わせて移籍後初得点。勢いのまま看板を跳び越え、敵地に駆け付けたアビスパのサポーターに向かって何度も拳をかざした。

 前節まで3戦連続無失点だった群馬の守りに手を焼いたが、選手たちは「前半は0-0(で終えても)なら問題ない」と冷静だった。1勝1分け4敗と低迷した8月、苦境を打開するために徹底したのが「0-0で持ちこたえる」。チームが大事にするイメージの共有がスムーズになり、球際の攻防や攻守の切り替えでの集中力が高まった。

■8月の苦境糧に

 6連勝目を飾った9月23日のホーム群馬戦から前半は7戦連続無失点。12連勝はすべて先行逃げ切りと「勝利の方程式」が確立し、自信が増した。2018年に福岡でプレーした群馬の平尾は「試合後、福岡の選手から『先制した時点で勝ったと思った』と聞いた。どうやったら勝てるのか明確に分かっていた」と証言。17~18年に福岡でコーチを務めた群馬の奥野監督は「競り合いでうち(群馬)の選手が転ぶ中、相手は転んでいなかった。たくましさ、タフさがあった」とたたえた。

 今季初の首位に立った一方で、12連勝のうち8勝が1点差と圧倒してきたわけではない。前は言い切る。「この時点で首位に立ってもそれほど重要ではない。気を引き締め、最後にこの順位でいることが大事」。約1カ月半前に17位まで沈んだ苦い経験がある。自信が慢心に変わることはない。 (末継智章)

   ◇    ◇

 福岡・長谷部茂利監督(決勝点の前主将について)「ポジション上、ゴール前に入るのは少ないが、試合の流れを感じて入ってくれた。難しい試合では高い質のプレーが勝負を決めることがある。福満のパスと合わせ、ひときわ目立つ素晴らしいプレーだった」

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