ソフトバンク笠谷快投の舞台裏、前回までと決定的違い 評価また上昇

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆日本ハム2-11ソフトバンク(20日、札幌ドーム)

 未知の領域も軽々と乗り越えた。自己最長となった6回のマウンド。2死から近藤に右中間への二塁打を許した笠谷は、中田をチェンジアップで力ない二飛に仕留めた。94球を投げて2安打無失点。今季4勝目を手にし、先発投手としての階段をまた一段上がった。

 今季10度目の先発。従来はショートスターター起用が主だったが、2週連続で6連戦の初戦を託され、初めて「先発ローテ」を意識した。「これまでは前日に(先発)登板を言われたけど、今回は1週間も調整の時間をもらった」。責任を感じないはずがなかった。

 前回登板から「チームを勝たせないと、試合をつくらないと、と毎日考えた」と明かす。今季最長の9連勝が懸かるとともに、優勝争いの重圧ものしかかる一戦。23歳の左腕には気負いも見られたが、同郷大分の先輩の激励とリードで勇気を得てゼロを重ねた。

 「弱気になりそうなときに(甲斐)拓也さんが思い切って腕を振ってこいと言ってくれた」。走者を許した序盤をしのぐと、先制点をもらった3回以降は最速148キロの直球とカーブを軸に快投。4回1死から5者連続の空振り三振を奪うなど、自己最多の8奪三振もマークした。

 試合前に「5回くらいまでいってくれれば」と口にしていた工藤監督も絶賛した。「期待以上。今後も考えて6回までとなったが、まだまだいける内容だった。毎回、信頼は深まっています」。それでも本人は「これだけ点をもらったら、もう少し長く投げないと。球数を抑えるのが次の課題」と謙虚に口にした。

 8月以降に先発した8試合で3勝、防御率0・88と抜群の安定感を誇る。「このまま優勝までチーム一丸で頑張っていきたい。シーズン終盤なので楽しまないと」。9連勝のうち2勝を稼いでいる伸び盛りの左腕が、Vロードを走るチームをさらに加速させた。 (長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ