Vへ止まらない鷹、工藤政権初の10連勝なるか 21日にもマジック8点灯

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆日本ハム2-11ソフトバンク(20日、札幌ドーム)

 優勝マジック点灯は目前だ!! 工藤ホークスが天敵上沢をKOして今季最長の9連勝を飾った。3回にグラシアルが先制の2点二塁打を放つと、5回には松田宣の3ランなどで一挙5得点。終盤も手を緩めずに2試合連続で今季最多タイの11点を奪った。先発の笠谷も自己最長の6回を2安打無失点の快投で今季4勝目。西武に敗れた2位ロッテとの差は6・5ゲームに拡大し、きょう21日にも優勝へのマジックナンバーが「8」で今季初点灯する。

 8連勝で乗り込んできた北の大地で、Vへ向けたラストスパートはさらに加速した。打線は苦手としていた上沢を攻略するなど、16安打11得点の大爆発。連勝を今季最長の「9」に伸ばし、Vマジック点灯に王手をかけた。「一喜一憂しないで、とにかく今日が終わればまた明日、それが終われば次の試合」。勝利後の工藤監督が、普段以上に引き締まった表情でかぶとの緒を締めたのも、3年ぶりのVがすぐそこまで近づいた証しだった。

 天敵をあっさり攻略したところに、チームの勢いが如実に現れた。相手先発は前回対戦(9月15日)で8回まで無失点投球を演じられるなど、試合前まで今季2度対戦し計13イニングで1点しか奪えていなかった苦手の上沢。4連敗を喫した2018年にも対戦防御率2・20に抑えこまれるなど苦しめられてきた相手だけに、試合前の工藤監督も苦戦を覚悟していた。だが、3年ぶりのVが見えてきた打線にとってそんな心配はまったくご無用だった。

 互いに無得点のまま迎えた3回だ。2死走者なしから、中村晃が追い込まれながらも四球を選ぶ。柳田は右前打で一、三塁と好機は拡大した。ここで4番グラシアルが4球で追い込まれながらも粘ると、8球目の高めツーシームを強振。高々と舞い上がった打球は右翼フェンスを直撃する先制の2点二塁打となった。

 指揮官が「しっかりつなげて、グラシアルが打ってくれたことが大きかった」とたたえたように、天敵相手に先制点を奪った助っ人の一打が、好調な打線に火を付けた。5回には1死二塁から中村晃の右前適時打、柳田、グラシアルと3連打。栗原の犠飛後には2死一、二塁から松田宣のバックスクリーン左の11号3ランが飛び出し、5回までに7得点。天敵をこの回限りで降板に追い込んだ。

 「選手たちが(ラストスパートで)エンジンをしっかりかけて戦ってくれているおかげで、こういう結果になっている」と指揮官。この局面に来て打線が最高の状態となっていることを喜ぶ。絶好調の1番周東は、2戦連続の猛打賞で40盗塁にも到達。柳田も2年ぶりの4安打、4番グラシアルも長打2本を含む3安打3打点と活発だ。「また明日、新しい一日が始まる。明日の試合だけに集中してこれからもやっていく」。工藤政権下では初となる10連勝を決め、Vマジックをともす。 (倉成孝史)

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