エースとして ソフトバンク千賀、味方が痛恨失策の後で見せた意地

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆日本ハム1-9ソフトバンク(21日、札幌ドーム)

 エース千賀が「三度目の正直」で日本ハムから白星をもぎとり、Vマジック点灯に貢献した。工藤政権では最長タイとなる9連勝でバトンを受けて登ったマウンド。「チームのいい流れに乗せてもらった」と、今季は試合前まで2戦2敗と分が悪かった相手を牛耳り、チーム単独トップの9勝目を手にし、連勝のバトンもつないだ。

 初回を危なげなく三者凡退で切り抜けると、2回には主戦としての意地を見せた。先頭中田の打球は二遊間方向へのゴロとなったが、これを二塁手の周東がつかみ損ねて失策に。続く渡辺には三塁内野安打とされ、不運な形で無死一、二塁のピンチを迎えた。続く大田には、カットボールを左前へと運ばれて先制点を献上。それでも、チームが3年ぶりV奪回に突き進んでいる中、崩れるわけにはいかない。

 さらに続いた無死一、二塁では清宮を追い込み、フォークボールを外角低めに決めて見逃し三振を奪った。1死からはビヤヌエバを154キロの内角直球で力ない左飛に。最後は清水を155キロの直球で中飛に仕留めた。「状態はそんなにいいわけではなかったけど、いい形で守ってもらったし、先制されても逆転してもらった」。続く3回からは2イニング連続の三者凡退でリズムを生み出して5回の打線の逆転につなげると、6回には味方の好守にも助けられ、6回1/3を1失点と先発としての仕事を果たした。

 故障で出遅れた今季だが、7月7日の楽天戦以降は3カ月間にわたって重要な週の初戦、火曜日のマウンドを担ってきた。前回は蓄積する疲労を考慮され、登板間隔を1日延ばして水曜日に登板し、6回無失点の好投。工藤監督は「(前回は)間隔を取ったことで結果も良かったし、少しは疲れが取れたのかなと思う」と、7月以来となる登板2戦連続勝利となったエースの姿を喜んだ。千賀は自身5年連続となる2桁勝利にも王手。「もう一つで2桁ですし、この1週間も大事に過ごしたい」。マジックを点灯させたエースが、次回はその手で10勝目をつかむ。 (倉成孝史)

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