ミスしても挽回する反発力 ソフトバンク「1番周東」で驚異の高勝率

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆日本ハム1-9ソフトバンク(21日、札幌ドーム)

 3年ぶりのリーグ優勝は最短25日-。工藤ホークスが優勝マジックを「8」で今季初点灯させた。1点を追う5回に周東佑京(24)が同点三塁打を放ち、中村晃の犠飛で決勝のホームイン。2回の失策を取り返したスピードスターの活躍もあり、チームは9年ぶりの10連勝。7・5ゲーム差に開いた2位ロッテとの勢いの差は明らかで、現時点での最短Vは25日。巨人と62年ぶりのセ・パ同時優勝を飾る可能性も出てきた。

 工藤ホークス初の10連勝、そして待望の優勝マジック初点灯を導いた。1点を追う5回1死二塁。バーヘイゲンの154キロを左中間に運ぶと、周東が一気にアクセルを踏んだ。二塁走者を本塁に迎え入れる同点三塁打。続く中村晃の右犠飛でホームに滑り込んだ。

 名誉挽回の一振り。「守りのミスを何とか取り返す気持ちだった」。2回に先頭の中田の二ゴロをつかみ損ねる失策を犯し、千賀の足を引っ張った。工藤監督も「三塁までいってくれたことが中村君の犠飛につながり逆転できた。よく走った」と賛辞を贈った。

 バットと足で痛いミスを取り返し、7回は2死走者なしから四球を選んで二盗に成功。ここから3点の追加点が生まれた。「何とか1点がほしかった。出塁したら早いカウントで走ろうと決めていた。ああいう形が一番理想」。超速の1番打者は胸を張った。

 今季1番で起用された44試合は29勝12敗3分けの勝率7割7厘。10連勝中も全て1番で先発して42打数15安打の打率3割5分7厘、9盗塁とチームを加速させている。育成ドラフト出身選手のシーズン41盗塁は、2011年の岡田幸文(ロッテ)に並んで最多だ。

 「(西川)遥輝さんみたいな1番はすごい。打てるし走れるし。追い込まれてもなかなかアウトにならないので」。3度の盗塁王を誇る憧れのスピードスターは、現在リーグ2位の34盗塁。この日も一つ上積みした周東は7個差をつけて、初のタイトルへ独走中だ。

 10連勝は秋山幸二前監督(本紙評論家)に率いられて日本一に輝いた2011年以来。初点灯した優勝マジックは「8」で、最短で25日に3年ぶりの優勝が決まる。連日グラウンドを駆け回る24歳は「すっごい疲れてます」と笑わせた上で、「目の前の試合でしっかり塁に出て、走って、もっとしっかり守る。それだけです」と力を込めた。

 工藤監督は「(マジックは)選手に意識するなと言っても、新聞を見れば意識する。大事なのは次の試合。急にゼロになるわけではない」とした上で「相手の負けを望むようでは駄目。いい試合をして勝つことが大事」と結んだ。歓喜のゴールへ着実に歩を進める。 (長浜幸治)

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