大学進学いきなりコロナ禍 バスケB1最年少デビューした期待の星は今

西日本スポーツ 末継 智章

〈大学生アスリートのいま〉

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けたスポーツ界で、大学生の秋冬シーズンが始まった。コロナに翻弄(ほんろう)されながらも、乗り越えた注目の競技、大学、選手を通して、大学生の「いま」を追う。

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 バスケットボール界の新星が大学でも好発進した。10日に開幕した関東大学リーグの代替大会「オータムカップ2020」に東海大の河村勇輝(1年・福岡第一高)が出場し、初戦の拓大戦でチーム最多の4スチールを記録。陸川章監督も「ただ者ではない」と舌を巻いた。

 河村は全国高校選手権(ウインターカップ)など高校2冠の原動力となった逸材。Bリーグ1部(B1)三遠の特別指定選手としてデビューしたBリーグでは新人賞ベスト5に選ばれたが、陸川監督には懸念があった。チームがコロナ禍で活動を休止し、例年春開催の関東大学選手権や関東大学新人戦も開かれなかったからだ。「うちは攻守とも組織的で、練習や実戦を通じて細部まで教える。しかしコロナの影響で時間が足りず、1年生は大変だった」

 河村本人も「周りと合わせられていない」と不安を自覚し、Bリーグでプレー経験のある大学の先輩に質問をぶつけ連係を高めた。陸川監督は「理解力と環境に適応する力も高い。だからBリーグでも結果を出したのだろう」と目を細めた。

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 九州では10日に開幕した全九州大学リーグで九州共立大の1年生2人が前十字靱帯(じんたい)を損傷した。1年生にとって大学生を相手にした初の実戦だった。

 Bリーグの前身、bjリーグの福岡で活躍した川面剛監督は「練習と試合では動きが変わるので無理が生じた。私も1年生と接する機会が少なく状態や性格を把握しきれていなかった」と悔やみ、今後はオンラインを活用して意思疎通を深めるなど改善に動いている。

 新入生が受けた影響は他競技でも同じのようだ。福岡大サッカー部の乾真寛監督は「例年なら夏までに大学で戦う体の土台ができていた」と説明する。感染防止でトレーニング室の使用を制限された影響は大きく、3日に九州大学リーグが開幕すると疲労が抜けず、週1、2回の体力強化メニューを消化できない選手も出てきた。

 乾監督は「鍛え込んでいないので、限界が来る前に自ら制御してしまう場合もある。あえて高い負荷をかけて殻を破ることも時には必要」と模索している。(末継智章)

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