運命のドラフトを待つ10球団注目の右腕 ソフトバンクの兄より「いい順位で」

西日本スポーツ 前田 泰子

 プロ野球のドラフト会議が26日午後5時から東京都内で行われる。大分商のエース川瀬堅斗(18)は10球団が注目する最速148キロ右腕。福岡ソフトバンクで活躍する兄晃(23)と同じプロの舞台に立つことを夢見て「運命の日」を迎える。

 運命の日が近づくにつれ不安が増してくると言う。「緊張はないけど不安です。指名されるかどうか」。川瀬はドラフトを待つ心境を明かした。

 恵まれた体格と140キロを超える速球で入学時からプロが注目していた。2年夏に147キロをマーク。昨秋からはエース兼主将としてチームを引っ張り大分大会で準優勝し、九州大会でも準優勝に導いた。23年ぶりに選抜大会出場を果たすはずだったが、大会はコロナ禍で中止。運命は大きく変わっていった。

 2月下旬からの休校期間は学校内に立ち入ることもできない。自宅で自主練習は続けていたが、最後の夏に練習不足が影響した。7月上旬の練習試合で左太ももを痛め、夏の代替大会、甲子園の交流試合は力を出せないまま終わった。「大学か社会人に進んでからプロを目指そうかとも思ったけど、プロに行けるときに行った方がいい」と最終的には自分で決断してプロを志望した。

 川瀬が背中を追うのは5歳上の兄の晃だ。進路を決めるときには「アピールタイムは終わっているから、プロ入りを決めるかは自分次第だぞ」とアドバイスが来たという。野球部を引退してから何度かペイペイドームへ兄の試合を見に行った。プロの世界でレギュラー定着へアピールを続ける兄を見て「一流選手が集まっている中でこんなに頑張っているんだ、とめちゃくちゃ刺激になりました。自分も最高の舞台でプレーしたい」とプロ入りへの思いがますます強くなった。

 兄とは中学、高校時代と一緒にプレーしたことはない。「敵でも味方でも同じグラウンドでプレーできれば最高です。それが両親への恩返しにもなると思います」。兄弟プロの誕生が何よりの親孝行になる。「(6位の)兄ちゃんよりいい順位でプロに行きたい」と川瀬は負けん気の強い弟の顔になった。 (前田泰子)

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