ソフトバンクのネガティブ右腕が本音ポロリ「連勝が止まれって思うのも…」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク8-1西武(23日、ペイペイドーム)

 スコアボードに「M4」の文字が映し出された後のお立ち台で、石川は胸の内を明かした。「率直にホッとしているのが大きいかもしれないです」。連勝を「12」まで伸ばした立役者にも、知らず知らずプレッシャーがかかっていた。

 「一球一球、魂を込めて」。中7日での登板となり、初回から腕を振った。最速151キロをマークし「初回から強いボールがいっていたので、強気にいけると思った」。1回のアウト全てを三振で奪うと、攻めの投球を披露する。

 得意のパワーカーブの制球に苦しみながらも、5回までわずか被安打2。踏ん張りどころは、1点リードの6回だった。先頭から連打を浴び、無死一、三塁で山川を迎える。今季カード別最多の9本塁打を許し、石川も2本を献上。一発でたちまち逆転の場面で、果敢に内角を突いた。追い込むと最後は外角スライダーを打たせて遊ゴロ併殺。1点は失ったが、傷口を最小限に抑えた。

■重圧はねのけた

 「あそこで腕を振れたのは次につながる」。自信を得た右腕は、その後も外崎の二塁打で再びピンチを招いたが木村を右飛に打ち取って勝ち越しを阻止。直後のチームの勝ち越しを呼び込む。7回を106球、被安打6、1失点。再び千賀に並ぶチームトップの9勝目を手にし、自身初の先発のみでの2桁勝利にも王手をかけた。

 前回登板の15日のオリックス戦時点で5連勝だったチームの勢いは止まることなく、同行しなかった札幌遠征中に優勝マジックが点灯した。「連勝が『止まれ』って思うのもおかしいし、勝ち続けるのもしんどいし。すごく複雑で…」。ネガティブを自認する右腕は、福岡で自チームの試合をチェックしながら重圧を感じていた。

 それでも、グラウンドで自信に満ちたチームメートに会って切り替えられた。「連勝しているのは、チーム状態がいいということ。森にも『勢いに乗ってけ!』って言われた。『勝つ』という2文字だけで投げられた」。9月は3戦全敗と苦しんだが、10月は4戦負けなしで3連勝。トンネルを抜けた右腕が、驚異のラストスパートにしっかり貢献した。 (鎌田真一郎)

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