責任は「打たれた投手より僕」 工藤監督が自分を責めた“ミス”

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク1-4西武(24日、ペイペイドーム)

 工藤ホークスの記録的連勝が「12」で止まり、最短優勝は27日に先延ばしとなった。完封ペースの東浜に代えて8回に投入した救援陣が大誤算。モイネロが3四球と乱れ、岩崎が中村に逆転満塁弾を浴びた。工藤監督も「僕の責任」と継投ミスを認める敗戦となったが、2位ロッテが敗れたため優勝マジックは一つ減って「3」。27日からのロッテ3連戦もペイペイドームが舞台。本拠地胴上げは必ず現実にする。

 歓喜のゴールテープ直前で、まさかの小休止だ。破竹の大型連勝でVに突き進んでいた工藤ホークスが、強烈な逆転満塁弾で連勝を止められた。Vはもう手の届くところまで来ている中で、13試合ぶりに喫した敗戦。それほど痛い1敗ではない。ただ、会見場に姿を現した工藤監督は「すいません…」と開口一番に謝罪し「僕の責任」と、自らのミスを認め唇をかんだ。

 「ノンストップV」への歯車が狂ったのは、1点リードの8回だ。先発の東浜が7回まで内野安打の1安打のみと完封ペースの好投を見せていた中、指揮官は2番手のモイネロにスイッチ。今季は試合前まで47試合に登板し防御率1・18と抜群の安定感でチームの快進撃を支えてきた立役者を投入し、これまで同様の「形」で白星を守り切りにいった。最少リードでもあっただけに最善策であるとも言えるが、今回ばかりは石橋をたたいたことが、結果的に裏目に出た。

 モイネロは先頭の栗山を追い込みながらも、7球目の外角直球を見極められ四球を与えた。さらに続く外崎に対しては、4球連続で直球が外れストレートの四球。その後犠打で1死二、三塁と一打逆転の状況をつくられると、代打の木村も四球で歩かせた。満塁となり打席に中村を迎えると、指揮官はモイネロをあきらめ岩崎へスイッチ。今月の1軍再昇格後は21日の日本ハム戦まで7試合連続無失点、わずか計1安打しか許していなかった右腕だったが、厳しすぎる場面で投じた4球目の直球は高めに浮き、フルスイングされた打球は左中間席に突き刺さった。

 先発の東浜が7回まで「0」を並べ続けていたスコアボードには、一気に「4」が刻まれた。指揮官は「(岩崎に)厳しい場面でいかせてしまった。あれは打たれた投手というよりは、僕(の責任)です」と、東浜からモイネロへ継投した決断と同様に、岩崎の被弾についても自らの責任と強調した。

 自身を責め続けた工藤監督の険しい表情が示すように、負け方自体こそショッキングではあるが、決して引きずる1敗ではない。連勝は「12」でストップしたが、ロッテが敗れたためマジックは一つ減り「3」。最短Vは27日に延びたが、同日からはロッテと3連戦が組まれており、本拠地でのリーグV決定の可能性は高い。「自分たちの戦う試合の中で勝っていくということを常に言ってやってきている。しっかりとみんなで、全力で戦っていきたい」。自らを責めた工藤監督も、最後にはしっかりと力強い目線で前だけを見た。 (倉成孝史)

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◆逆転被弾は3本目

 岩崎が浴びた逆転満塁本塁打は今季2本目で、6月26日の西武戦(メットライフドーム)でも1点リードの8回に木村にバックスクリーン左への逆転満塁弾を運ばれた。翌27日の西武戦(同)では2点リードの7回に山川に逆転3ランを浴びており、今季3本の被本塁打が全てチームの黒星に直結している。

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