CSで当たるならロッテより嫌…ソフトバンクは西武に勝っておきたい

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク1-4西武(24日、ペイペイドーム)

 これがリーグ2連覇中の王者の意地か。いや、意地という言葉で片付けていいのか判断に迷うが、とにかく相手の執念が勝利につながったことだけは間違いない。

 西武にとっては負ければV逸が決まってしまう試合だった。それは25日以降も変わりないが、過去2年はクライマックスシリーズ(CS)で辛酸をなめさせられた相手の前で、屈辱的な姿はさらせないという思いが少なからずあるのではなかろうか。

 その思いは、敵将・辻監督の采配から十分に伝わってきた。3回まで2安打1失点と踏ん張っていた先発十亀を早々に諦めると、小刻みな継投でホークスに追加点を与えなかった。

 攻撃においても、今季は不振に苦しみながらも一発がある山川や、13本ではあるがチーム2位の本塁打を誇るスパンジェンバーグに代打を送るなど、次々と攻めのタクトを振ってきた。

 それがチームにどういう影響を及ぼしたかまでは分からないが、結果的にチームは勝利を収めた。ホークス側からしてみれば、必勝継投をつぎ込んでの逆転負けだ。しかも、今後に尾を引きそうな満塁弾での逆転負け。好投していた先発東浜の勝利まで吹っ飛んだことは、痛恨でしかない。

 「すいません」という言葉とともに会見場に現れた工藤監督は、その後も2度、同じ言葉が口をついた。7回まで内野安打1本に抑えていた東浜からの継投が裏目に出たことが、よっぽど悔しかったのだろう。珍しく「チッ」と舌打ちをし、続けて「ハー」とため息まで漏らしていた。敵将とは対照的に自身のタクトが15日ぶりの黒星を呼び、猛省するしかなかった。

 これで西武との今季対戦成績は9勝9敗1分けの五分に戻った。優勝間近のホークスとは11・5ゲーム差と大きく離れるが、2位ロッテとの差は2ゲームに縮め、逆転でのCS出場も余裕で射程圏に捉える。今のチーム状況からいくと、一時の勢いを失っているロッテより西武にCSに上がってこられる方が、ホークスとしては嫌だろう。

 だからこそ、きょう25日の試合は勝っておきたい。西武とは来週末にもう一度、3連戦が組まれており、勝ち越した状態で最後の3連戦を迎えたいところ。そしてきょう勝つことで悪い流れを断ち切り、優勝が懸かる週明けのロッテ3連戦に臨む。それが理想的な展開ではなかろうか。 (石田泰隆)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ