被安打わずか1、完封見えていた鷹・東浜 工藤監督が交代させた理由

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク1-4西武(24日、ペイペイドーム)

 本拠地で胸のすく快投を披露した右腕に、残酷な結末が待っていた。7回を1安打無失点。工藤監督の「戦略的交代」で、東浜がマウンドを譲った直後の8回だ。鉄壁だったはずの救援陣が乱れ、中村にまさかの満塁被弾。今季9勝目もチームの13連勝も消えた。

 最速151キロの直球とシンカーの切れ味は抜群。援護は2回の牧原の1号ソロだけだったが、快調に飛ばした。1番から始まった7回は金子、源田、森を3者連続の空振り三振。「調子はすごく良かった。自分らしい投球ができた」。この時点で球数は89球だった。

 工藤監督も「全てのボールが良かった」とたたえた好投で、クオリティースタート(QS=先発で6回以上、自責点3以下)は6試合連続となった。完封も見えていた球数での交代は「次の戦略的に、100球にいく前ぐらいで(交代)と考えていた」と説明した。

 工藤監督が千賀と並ぶ先発陣の柱として信頼を寄せる右腕は、9月から連勝モードに突入。前回登板まで自身6連勝を飾った。ゲーム差なしで2位ロッテと対戦した10月10日は、8回を3安打1失点に抑えて首位を死守。これが15年ぶりの12連勝の起点となった。

 「あの試合(10月10日のロッテ戦)は負ければ2位の試合だったので、印象に残っている。シーズンが終わってみて、あそこがターニングポイントだったなって思えればいい」。この日も許した走者は2回の内野安打の一人だけ。先発の役割は完璧に果たした。

 白星は手にできなかったものの、2位ロッテが敗れて優勝マジックは「3」に減った。最多勝に輝いた2017年以来のリーグ優勝は着々と近づいている。驚異的なラストスパートの推進力となった右腕は、ゴールテープを切った瞬間に確かな充実感に浸れるはずだ。 (鎌田真一郎)

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