東京五輪の主役候補が決勝点 「不敗飛行」が続くJ2首位の福岡

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J2第29節 福岡1-0千葉(25日・ベスト電器スタジアム)

 J2アビスパ福岡が千葉に1-0で勝ち、勝ち点を59に伸ばした。東京五輪代表の主力として期待される松本泰志(22)のプロ初ゴールを守り切り、首位をがっちり守るだけではなく、引き分けた2位徳島との勝ち点差を3に広げた。前節は引き分けで連勝は12で止まったが、9、10月の2カ月、一度も負けることなく連続不敗を15戦に伸ばした。3位のV・ファーレン長崎は大宮と0-0で引き分けた。4位ギラヴァンツ北九州は0-1で松本に敗れ、9戦未勝利となった。

 丁寧に、確実に流し込んだ。前半10分、右サイドのサロモンソンの折り返しを松本が左足インサイドで冷静に決めた。「みんながうまくつないでくれた。やっと福岡に来てゴールが取れた」。両手を広げる「飛行機ポーズ」で歓喜を示した。

 長谷部監督も「点を取った場面は選手が連動した素晴らしい形だった。丁寧に決めてくれた」とたたえたJリーグ初得点。ゴールへの渇望はプレーに満ちあふれていた。序盤から持ち味の展開力でチャンスを生み出し、好機を見つけては前線に絡んだ。「ヒロくん(前)が気を使ってバランスを取ってくれるので、自由にやらせてもらっている。感謝している」。中盤で守備を引き締める前主将とのボランチのコンビが両輪となり、チームを15戦不敗と走らせる。

 昨季はJ1広島でリーグ戦の開幕スタメンを勝ち取るなど出場機会をつかみ、東京五輪世代を中心に招集された南米選手権で日本代表にも招集された。そんな逸材が成長のために8月に期限付きで加入。「本当にいい思いをさせてもらっている。うまくいきすぎている」。松本が福岡で初出場した栃木戦でチームは連敗を3で止め、この間、わずか1敗。22歳は、まさに「昇格への使者」となっている。

 不敗が始まったのは2-2で引き分けた9月2日のアウェー千葉戦から。2カ月も負けなかった。1日に磐田とアウェーで戦う11月の初戦は、ドウグラスグローリが警告累積で出場停止。ここまで全試合に出場してきた上島もこの日負傷交代するなど堅守を支えるセンターバック2人を欠く可能性もある。さらにFWのファンマも千葉戦に続いて出場停止となる。

 そんな苦境にも松本は「みんながいい準備をして、試合に出た選手がしっかりプレーするというのが今年のチーム」と自信を見せる。ともに引き分けた2位徳島と3位長崎を突き放す価値ある勝利。5年ぶり昇格への勢いは止まらない。 (松田達也)

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