勝てば本拠地胴上げ ソフトバンクM2のヒーローは「日曜日はたまたま」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク7-2西武(25日、ペイペイドーム)

 あす27日にも3年ぶりのリーグV! 24日の逆転負けの悔しさを晴らす快勝で、優勝マジックは一つ減って「2」。周東佑京内野手(24)が初回、二盗に成功し、9試合連続盗塁、月間19盗塁の二つの球団記録に並ぶと、打っても適時打を含む3安打。日曜日は5試合続けて猛打賞という「サンデーいだてん」は止まらない。27日からはホームで2位ロッテと3連戦。一つ勝てばいい。歓喜のゴールはすぐそこだ。

 もはや福岡の日曜日の定番だ。チームを次戦にもリーグV決定に導く活躍を見せ、お立ち台でまばゆい光と大きな拍手を浴びたのは周東。4週続けて日曜日にペイペイドームの名誉の舞台に立った。

 初回、いきなり記録を打ち立てた。「自分でもこんなにできるとは。本当にうれしいです」。先頭で西武の松本から中前打を放って出塁すると、続く中村晃への4球目に今季45個目の盗塁に成功。リーグ2位の日本ハム・西川との差を8に広げ、1964年に広瀬叔功が打ち立てた月間19盗塁、73年に島野育夫が達成した9試合連続盗塁の二つの球団記録に並んだ。福本豊(阪急)の日本記録11試合連続盗塁にも、チームの優勝マジックと同じ数字の残り2試合だ。

 福本氏の記録に肩を並べようとしているが「無理と思っている。意識しない。そんなにうまくいかない」。同氏について問われても「すごい人としか思ったことはない。通算記録(1065盗塁。周東は70盗塁)も。そんなの無理だと。どうやってあんなに走っていたんだろう」と恐れ多いようだ。

 謙虚なコメントとは裏腹に走りは好調。初回の二盗も「めっちゃ(スタートが)遅め。ただ自分が下手くそなだけ。もっと練習します」というが、捕手の岡田が二塁送球を諦めたほどだ。蓄積疲労もあって最近は「思ったよりも足が進んでいなかった。塁間が遠く感じた」とこぼすこともある。8回先頭で中前打を放った後も二盗を試みたが刺されて球団新の月間20盗塁はお預け。それでも高いパフォーマンスを示し続けるいだてんに快挙への期待は高まる一方だ。

 同じく好調なバットでは2回の左前適時打を含む3安打猛打賞。日曜日は5週続けて3安打以上で打率4割5分8厘と打ちまくっている。「日曜日はたまたまだけど、自分で塁に出られているのが一番大きいのかな。それが盗塁にもつながる。出塁を自信にしていきたい」と意気込んだ。

 7年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を確定させ、27日から2位のロッテと本拠地での直接対決3連戦を迎える。ここで一つ勝てばV決定。工藤監督が「とにかく一試合一試合です。日々新たに、一喜一憂しないで」と言えば、周東も「マジックいくつと目にはするけど意識しない。自分の持てる力をぶつけていくことが大事だと思う。先を見ることより、目の前の1打席を」と強調した。思いは一つ。チーム一丸で3年ぶりの歓喜を迎える。 (山田孝人)

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