ソフトバンク1位井上朋也「ポスト熱男」の素質は? 恩師語る共通点

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆プロ野球ドラフト会議(26日)

 プロ野球のドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、ソフトバンクは埼玉・花咲徳栄高の井上朋也内野手(3年)の交渉権を獲得した。近大の佐藤輝明内野手(4年)は4球団競合の末に逃したが、外れ1位で高校通算50発の逸材を指名。入団すれば球団の1位では2009年会議で指名された今宮以来となる高校生内野手に、工藤監督は三塁レギュラーの松田宣の後継候補として期待を寄せた。

 名前を呼ばれると心臓がバクバク鳴った。緊張ではない。高校生野手として今ドラフトで唯一の1位指名を受け、入団すれば球団では2009年今宮以来の高校生1位となる井上は「こんなに高く評価してもらえるなんて。興奮しました」と顔を紅潮させた。

 2年冬からサードを守る右の強打者。球団が最初に指名した近大の佐藤も三塁手候補としてだった。工藤監督は「本塁打を打ってチームを明るく元気にしてくれる、彼(松田宣)のようにチームを引っ張り、明るく元気にしてくれるような選手になってほしい」と期待。高校通算50本塁打の井上も「ポストマッチ」が目指す姿だ。

 「松田選手は打率を残してホームランも打てて、すごく息の長い選手として活躍している。自分もそのような選手になりたい」。そう誓うと、松田宣も成し遂げていない3割30本塁打を目標に設定した。

 速いライナー性の打球を追求する点も似通うが、それ以上に花咲徳栄高の岩井隆監督が挙げる共通点が勝負強さだ。1年夏に7番右翼で甲子園デビューを果たすと、鳴門との1回戦でいきなり3安打2打点と大暴れして勝利に貢献。17年夏に全国制覇を経験した岩井監督も「あんなに打つとは思わなかった。大きい舞台でゾーンに入るのがすごい」とうなった。

 井上自身も「普段からあまり緊張せず、緊迫した場面で力を出すことに自信がある」と強心臓を自負。だからこそオリックスと優勝を懸けた14年のレギュラーシーズン最終戦でサヨナラ打を放つなど、プロの舞台で松田が見せた数々の勝負強さを気に掛ける。「1打席で試合の雰囲気を変えられる選手。普段からチームの雰囲気を意識してプレーしていると思う。そういう点も見習いたい」とムードメーカーとしての後継者にも名乗りを上げた。

 実直な性格で「カ行とサ行の滑舌が良くなくて…」と悩みもあるが、昨年12月に主将に就いてから率先して声を出すようになり、声の大きさに自信を持つようになった。「新人らしく元気に日々練習に励み、早く1軍に上がります」。早期デビューを誓う17歳が、数年来の球団の課題を解決する1番手となる。 (末継智章)

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