兄は巨人の右投手「龍」 甲子園を目指すサウスポー、弟の名は「虎」

西日本スポーツ 前田 泰子

 来春の選抜高校野球大会の重要な参考資料となる秋季九州大会(第147回九州大会)が31日、長崎市の長崎県営野球場などで開幕する。

 新型コロナウイルスの影響で2季ぶりに開催される大会で昨秋に続く優勝を目指す明豊(大分)は、初戦で九州国際大付(福岡)と対戦。今季巨人にドラフト2位で入団した右腕太田龍の弟でもある注目の左腕太田虎次朗(2年)が兄の果たせなかった甲子園出場を目指す。

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 身長175センチのややスリムな体から140キロ前後の速球を投げ込む。鹿児島・れいめい出身で右投げの兄に対し、弟は左投げ。「生まれつきの左利きです」という太田は、190センチの長身から「ドラゴンボール」と呼ばれる速球を投げ込む豪腕の兄とタイプが異なるが、強豪の明豊で成長を期待されている。

 今秋の大分大会では背番号10。「自分はエースじゃないんで…」と控えめだが、同大会では3試合に登板し、決勝の大分商戦では被安打5で完封。20-0と味方打線の大量リードにも助けられ「楽に投げられた」と無四球、13奪三振と圧巻の投球を披露。自己最速の141キロもマークした。

 公式戦デビューは今夏の甲子園交流試合の県岐阜商戦。初めてベンチ入りした一戦で、3点リードの最終回に出番が来た。先頭打者に本塁打を浴び、1死後に四球も与えたが、最後は投ゴロ併殺で相手の中軸を1点にとどめて勝利につなげた。「甲子園は広く感じた。とてもいい経験になった」と聖地での投球を振り返る。

 プロ1年目の兄とはLINE(ライン)で連絡を取る。九州大会出場が決まると「勝って甲子園に出ろよ」とエールを送られた。プロを目指す太田にとって兄の存在は大きな励みだ。

 初戦は開幕戦で九州国際大付との強豪対決。「大分大会では点を取られたので、九州大会は無失点で抑えたい」。目指すのはもちろん先輩たちに続く優勝。兄が果たせなかった甲子園出場を決めてみせる。(前田泰子)

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