5年連続2桁勝利のソフトバンク千賀「摂津さんとは中身が全然違う」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク2-0ロッテ(28日、ペイペイドーム)

 スコアボードに8個目の0を刻み込むと、千賀は思わずグラブをたたいてガッツポーズを繰り出した。2点リードの8回、荻野の二塁打と角中の内野安打で迎えた1死一、三塁。まずは一塁の代走で俊足の和田を巧みなけん制で刺した。打者の中村奨に集中できる環境を自らつくりだすと、最後は低めに制球されたフォークボールで空振り。毎回の12個目の三振を奪取だ。

 「結果的に8回まで投げられたし、ゼロでいけてよかった」。自身に及第点を与えたマウンドは8回を被安打4、無失点。チームでは2011~15年の摂津以来となる5年連続の2桁勝利をマークした。「なかなかできることではない。5年間大きなけがをせずにやれているのはいいこと」とうなずく一方で、常に自分を客観的に見続ける右腕は「摂津さんとは中身が全然違います。並んだとはいえない」と遠慮がちだ。

 千賀が満足することはない。8回で128球を要したことに触れ「まだまだ突き詰められる」。好投を呼んだフォークにも「まだまだ」と納得していない。3年ぶりのリーグVから一夜明けた一戦でも「気が抜けがちになってしまいますが、うまいことコントロールできた」。前に進むことをやめないスタイルは不動だった。

 そうした姿勢があるからこそ、負傷で約2週間出遅れた今季も投手主要部門の上位にきっちり“ノミネート”してきた。あと7イニングで今季の規定投球回数到達が確定する中、防御率は1位の山本(オリックス)の2・20に迫る2・31とし、勝利数も11勝でトップの涌井(楽天)に1勝差、奪三振数も1位山本の149個を視界に捉える140個だ。

 いずれもリーグ2位につけており「投手3冠」の可能性も出てきたが「今年に関しては(開幕に)出遅れていたし、中途半端な投球も多かった。ここにきてどうこうはない」ときっぱり。一切、意に介しないところも、またエースらしい。 (山田孝人)

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