ボートレーサー127期来月デビュー 九州・山口8選手紹介

西日本スポーツ 深堀 慎一郎

 9月にボートレーサー養成所(福岡県柳川市)を修了した127期生29人(うち女子14人)が、11月に全国各地でデビュー戦を迎える。九州・山口からは、養成所チャンプに輝いた清水愛海(20)=山口=をはじめ計8人(同5人)が新たに仲間入り。1年間の厳しい訓練を耐え抜き、羽ばたく時を待つスター候補たちを紹介する。 (深堀慎一郎)

清水愛海 山口出身の“転覆王”は「レジェンド」の系譜 山口出身山口支部

 女子では史上初の勝率No.1&チャンプ。最高の肩書を引っ提げて、清水愛海(しみず・あみ)が大海原へとこぎ出す。「S事故なく走って、少しでも早く先輩たちに追い付きたい」。気負いはない。足元をしっかりと見つめて、デビューの時を待つ。

 母子家庭で高収入に憧れて目指した世界。4度目の受験で入所した養成所では、好成績を収めたのと同時に“転覆王”でもあった。落水も合わせて計45回は断トツの多さ。

 ただ、レーサーOBの荘林幸輝教官は言う。「転覆には事故やけがにつながる悪い転覆と、そうではない“いい転覆”がある。彼女はいい転覆だったので心配なかった」。転覆整備をして水面に出たら、また転覆したことも。「チャレンジした結果なので」と今では恥じることはないが、周囲への迷惑が気掛かりで「罪悪感がありました」。

 そんな時に支えになったのが、先日引退した同じ山口支部の今村豊さんのエピソード。「教官から『今村さんは本栖研修所(当時の養成所)で転覆王って言われていたんだぞ』と聞いて私も頑張れた」。偉大な先輩の昭和時代のひたむきな姿は、平成、令和と時代を超えて、同郷の有望な若者の心をつなぎ留めた。

 晴れて迎えるプロの舞台。「実戦で学んでいきたい」とまずはひたすら勉強に徹するが、将来的な目標は大きい。「女子初のSGチャンプになりたい」。その時、令和の転覆王伝説が語られることになるだろう。

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