ボートレーサー127期来月デビュー 九州・山口8選手紹介 (2ページ目)

西日本スポーツ 深堀 慎一郎

松本怜 消防士が熱い思い実現 福岡出身福岡支部

 自分の中の燃える情熱は消火できなかった。松本怜(まつもと・れい)は消防士(福岡県・大牟田市消防本部)からの転身。「後悔する人生にはしたくない。大好きなボートレースを私の仕事にして、トップを目指したい」。元々は舟券を買う側にいたボートレースファン。4回目の受験で熱い思いをかなえた。

 養成所では社会人経験の中で磨かれたコミュニケーション能力を存分に発揮。積極的に質問し、助言を求める姿勢を教官も評価する。その一方で、「うまくいかないことも多くて、悔しくて情けない思いも強かった」。だからこそ「デビュー後はこういうことがないように」と強く心に誓う。苦い経験も踏まえて、先の指針がしっかりと立てられるあたりにも、社会人経験が生きている。

 目標は「スピード旋回がかっこいい」と憧れる支部の先輩・大山千広。デビュー戦で目指すレースも「がむしゃらに積極的な旋回を心掛けたい」。前向きな性格と同様の活発な内容でファンにアピールする。

森田梨湖 父と同じ世界で勝負! 福岡出身福岡支部

 父の背中を追っての艇界入りだ。森田梨湖(もりた・りこ)の父は、福岡支部長を務めたこともある現役レーサーの昭彦。「小さいころから見ていて、この厳しい世界で私も戦いたいと思った」。当初は心配していた父も、幼少から空手一筋の根性娘の強い思いを受け止めて「それなら頑張れ」と応援。4回目の受験で入所を果たした。

 養成員としてボートに乗るようになり、父への尊敬は強まるばかりだったという。「自分が難しいと思うことを普通にこなしていてすごい。誇りに思う」

 ただデビューすれば、一人のプロとしてライバル同士。互角に渡り合える日を目指し、与えられたチャンスは一切無駄にしない気構えだ。「一つのレースの中で一つでも多くのことを学んで、少しずつでも成長していきたい」

 目標とするのは、同じ筑豊地区出身で同じく2世選手の大山千広。「ターンやスタートなど全てがかっこいい」。一分一秒を大事にし、自分もその姿を一日でも早く実現させる。

松尾怜実 身体能力が生む好旋回 熊本出身福岡支部

 熊本の公営競技ファミリーから新たなレーサーが誕生した。松尾怜実(まつお・さとみ)は父・正人、兄・勇吾とも競輪選手。それでも、より魅力的に映ったのはボートの世界だった。「初めて見たのは小2。家族旅行で乗るはずだったフェリーが欠航になり、たまたま訪れたのが若松ボート。それが心に焼き付いていた。男女混合で競うことにもひかれました」

 高校まではバレーボールに熱中。跳躍力に優れ、現在でも身長153センチと小柄ながら中学ではスパイカーを務めたほど。高校ではセッターも務めて幅広い視野を磨いた。家庭環境を生かして競輪選手ともトレーニング。その効果で持ち前の身体能力には磨きが掛かり、「モンキーターンの練習にすんなり入れた」。荘林教官からも「ターンがうまい」とのお墨付きを得た。

 思い描く将来像は「私のレースを見たことをきっかけに、選手を目指してもらえるような選手になりたい」。かつての自分に続く子どもが現れるよう、水面で躍動する。

内山七海 退路を断って扉を開く 福岡出身福岡支部

 退路を断ってつかんだ道だ。内山七海(うちやま・ななみ)は実に7度目の受験で合格。亡くなった祖父が元レーサー(橋本忠)だと母に聞き、高校時代に初観戦して以来、ずっと憧れながらも不合格の連続に、「このままでは合格できない。勉強とトレーニングに専念しよう」と大学を中退。強い気持ちを示して重い扉をこじ開けた。

 養成所の成績は振るわなかった。ただ「1年間、無償で訓練させてもらった。今後の1年でファンが買いたいと思ってもらえる選手に」と、現行の養成制度に感謝し、恩返しをとの思いは強い。「女子が多い期で注目は受ける。先輩たちの足を引っ張らないように頑張りたい」。レーサーの血を引く孫娘は何から何まで実にわきまえている。

 憧れは大山千広。「養成所で質問したら、はぐらかすことなく、全てに真剣に答えてくれた。技術も陸(おか)でも大山さんのようになりたい」。そしてゆくゆくは「女子のトップレーサーに」。強豪ぞろいの福岡女子の一角に名を連ねる。

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