ソフトバンク周東の足を引き出す中村晃、ならではの自己犠牲/藤原満

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク4-3ロッテ(29日、ペイペイドーム)

 大したものだ。周東が盗塁を決めた場面、美馬と田村のバッテリーは1ストライクから外して(ピッチアウトして)きた。美馬くらいの投手になれば当然、どこで走ってくるかは分かっている。そこをかいくぐって余裕で記録を達成した。見事としか言いようがない。

 リードが大きい上にけん制に引っかからない。これは脚力はもちろん天性のセンスもある。私が現役時代に見た中では福本(豊)と広瀬(叔功)さんに匹敵する。相手に警戒される中で成功させるのは本当に大変なこと。もともと持っていた才能が完全に開花した。

 後ろを打つ中村晃の存在も大きい。早いカウントで打っては走れないから待とうとする。追い込まれても打てる自信があるからこそだが、周東が二塁に進んだ後は進塁させようと引っ張りにかかった。このあたりが難しく、自分を犠牲にして助けられるのも中村晃だからこそ。いい1、2番コンビになっている。

 せっかく美馬からいい形で点を取りながら、その後の攻撃は残念だった。前回黒星をつけたとはいえ攻略したとまでは言えず、また同じようにやられた。ローテの順番通りなら来週も当たる。CSで対戦する可能性を考えても、しっかり対策を練って臨んでほしい。(西日本スポーツ評論家)

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